須藤佑実「夢の端々」時代に許されなかった女性同士の恋、心中未遂後の70年

「夢の端々」上巻

須藤佑実の単行本「夢の端々」上下巻が発売された。

物語の主役は、戦後の女学校時代に恋人同士となり、心中を図った貴代子とミツ。心中が失敗しても2人の恋愛関係は続いたが、貴代子は28歳で見合い結婚を決めてしまう。ミツは傷つくが、貴代子の悲壮な理由を知り、婚前最後の旅行を提案し……。時代に許されなかった女性同士の恋と人生を、令和から戦後まで遡って辿る“ドラマチック一代記”。フィール・ヤング(祥伝社)で連載された。