「映画ドラえもん」恐竜ロスで泣くのび太、渡辺直美の誕生日プレゼントでご機嫌に

「映画ドラえもん のび太の新恐竜」公開記念舞台挨拶の様子。左から弘中綾香、のび太、渡辺直美、ドラえもん、今井一暁監督。

「映画ドラえもん のび太の新恐竜」の公開記念舞台挨拶が、本日8月8日に東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズで開催された。

イベントにはドラえもんとのび太、ゲスト声優の渡辺直美、今井一暁監督、弘中綾香アナウンサーが司会進行として登壇。渡辺はドラえもんの外見をイメージした青いワンピース、弘中はドラミを思わせる黄色のジャンパースカートで現れる。渡辺が「重すぎて耳がちぎれそう」とどら焼き型のイヤリングを見せると、ドラえもんは「ぼくが後でもらいます! 耳が羨ましい」と笑いを誘った。

渡辺が演じているのは、のび太たちの冒険を密かに監視する怪しい女・ナタリー。渡辺は最初にオファーを受けたときは実写版のほうだと勘違いしたと明かし、「顔芸だけでここまで来たので、声だけで伝えるのが難しかったです。でも監督が優しく指導してくださいました」と振り返る。また謎の男・ジル役を演じた木村拓哉との共演について、「先に木村さんが声を入れてらしたので、木村さんの声を耳で感じながら収録させていただきました。でもお会いできなくて。楽しみにしてたんですけど……」と残念がった。

また今井監督は新型コロナウイルスの影響で、同作が約5カ月公開延期となったことについて言及。「今一番ストレスを受けているのは子供たち。そんな彼らが心からハラハラワクワクして、泣いて笑って楽しい時間を過ごしてくれたらこんなにうれしくて誇らしいことはない。これこそエンタテインメントの本懐なんじゃないかなと思います」と述べる。さらに「本作のテーマは40億年進化し続けてきた命のすべてを肯定するようなもの。新型コロナウイルスも人間にとっては脅威ですが、存在して当たり前のことなんじゃないかなと考えています。この映画を観てくれた子供たちは、もし学校で友達がコロナウイルスにかかっても遠ざけたりせず『大変だったね』『また一緒に遊ぼうね』と言ってくれると信じています」と願った。そんな今井監督にドラえもんとのび太は「さすが監督!」「ジーンときちゃったよねえ」と言葉をかけた。

イベントではのび太が「双子の恐竜キューとミューに会いたいなー」と、劇中に登場する恐竜たちを思い出して突然泣き出す一幕も。するとドラえもんが「泣かないで! のび太くんにとっておきのプレゼントがあるんだから!」と言い、渡辺が「のび太くん、お誕生日だよね!」と続ける。そして渡辺は8月7日に誕生日を迎えたのび太に、自身が用意したキューとミューをイメージした花束をプレゼント。のび太は「直美さん、ありがとうございます! とってもかわいい!」とすぐご機嫌に。最後には「ドラえもん」の50周年と、「映画ドラえもん」シリーズ第40弾を記念し、卵型のくす玉を割って盛大に締めくくった。

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