映画「レオン」完成披露、吉沢亮が入れ替わりたいのは「歌って踊れる山崎育三郎」

「レオン」完成披露舞台挨拶の様子。

清智英・大倉かおり原作による実写映画「レオン」の完成披露舞台挨拶が、本日1月24日に東京のT・ジョイPRINCE品川にて開催され、知英、竹中直人、山崎育三郎、大政絢、吉沢亮、斉藤慎二(ジャングルポケット)、ミッツ・マングローブ、塚本連平監督が登壇した。

スマートフォン向けマガジン・Hot-Dog PRESSで連載されていた「レオン」は、派遣契約を打ち切られた地味OLの小鳥遊玲音と、彼女が働いていた会社の女好きワンマン社長・朝比奈玲男が入れ替わってしまったことから騒動が巻き起こるコメディ。長編映画初主演で、体が入れ替わったあとの“オヤジ演技”に挑んだ知英は「エロ社長との入れ替わりは難しかったです。でも皆さんに助けられて、楽しんで撮影することができました」と撮影を振り返った。

一方、知英扮する玲音と入れ替わる、ワンマン社長を演じた竹中は「知英が最高でしたね!」と絶賛。一昨年の12月から本読みを始め、2人で入れ替わったときの声のトーンを合わせたという撮影の裏話も語られる。また玲音の秘密を知る親友・サリナ役の大政は「竹中さんと知英さんが入れ替わるのが面白くて、笑わないように我慢するのが大変でした」と楽しそうに話す。そして中身が玲男であると気付かず玲音に恋する天然社員・一条役の吉沢も、竹中が現場を盛り上げてくれたと述懐。印象的なシーンとして、女装した竹中に愛の言葉をささやくシーンを撮ったエピソードを挙げ、「本当に竹中さんが乙女な顔をされていて、キュンキュンしました」と語り、竹中を喜ばせた。

「よく薔薇を持って演技をしていた」と語るのは、プレイボーイの税理士・日下を演じた山崎。「監督からは『どんどんやっちゃって』と指示をもらっていたのですが、手先から足まできれいな動きをしながら、(観客を)ムカつかせるのが難しくて。後半には、僕がお芝居をすると知英ちゃんが笑っちゃって撮影が止まることもあったんです」と告白した。

続いて、女好きの副社長・政夫役の斉藤が話を振られると、なぜか竹中が遮りマシンガントークを始める。話す隙を与えてもらえない斉藤は「なんですか、やめてくださいよ! なんで喋らせないんですか。撮影中もずっと邪魔してくるんですよ!」と嘆くが、竹中はそれすら聞いていない様子だった。

そんな竹中は、本作の内容にちなみ「1日だけ入れ替わってみたい共演者は誰か?」という質問に斉藤の名前を挙げる。「この男になってみたい。この顔で街を歩いたら、どういう風を感じるんだろう」という竹中の言葉に、斉藤は「一生懸命人間やってんだぞ?」と言い返す。また吉沢は「僕は歌って踊れる山崎さんになって日下を演じたいです。ずっと『日下、いいな』って思ってて」と述べると、山崎は「みんなに嫌われるよ?」と笑う。そして敏腕秘書・猫田役のミッツ・マングローブは、山崎と吉沢を見比べたあとに「じゃあ1番若い子がいい。とにかく若い男の体に入って、どんな感じになってるのか1日かけてじっくり見ようかなと」と吉沢を選ぶと、山崎から「こっちもピチピチだわ!」とツッコまれていた。

そして何かと竹中に言葉を遮られ続けてきた斉藤に順番が回ってくるも、司会から「時間がなくなってしまったので手短に……」と言われ、早口で「僕は吉沢くん!」と回答。「あんなカッコよく生まれてきたら人生変わってたんだろうな! 終わり!」と吐き捨てるように答え、観客の笑いを誘った。

イベントの最後、知英が「皆さんに支えられて楽しく作り上げました」と挨拶。そして竹中が「本当に“最高”のキャスティングで……」と真面目に話そうするも、斉藤に「“さいとう”ですか!?」と反応されて台無しに。「俺、ちゃんと挨拶しようと思ったのに……。最高です、知英!」と強引にまとめてイベントを締めくくった。映画「レオン」は、2月24日より東京・新宿バルト9ほか全国でロードショー。

映画「レオン」

2018年2月24日全国ロードショー

監督:塚本連平
脚本:吉田恵里香
原作:「レオン」(講談社KCデラックス)
出演:知英、吉沢亮、大政絢、斎藤慎二(ジャングルポケット)、ミッツ・マングローブ、原幹恵、河井青葉、山崎育三郎、竹中直人

(c)清智英・大倉かおり / 講談社・2018映画「レオン」製作委員会