「ポケットモンスター ココ」松本梨香がクリスマスにほしいのは「みんなの笑顔」

「劇場版ポケットモンスター ココ」完成披露試写会の様子。左から矢嶋哲生監督、松本梨香、上白石萌歌、中村勘九郎、岡崎体育。

「劇場版ポケットモンスター ココ」の完成披露試写会が、本日12月8日に東京・TOHOシネマズ六本木にて開催された。

12月25日に全国公開される「劇場版ポケットモンスター ココ」は、サトシとピカチュウが出会った、自らをポケモンと信じる少年・ココと、彼の育ての親である幻のポケモン・ザルードとの親子の絆を描いた物語。イベントにはサトシ役の松本梨香、ココ役の上白石萌歌、ザルード役の中村勘九郎、メインテーマなど劇中楽曲をプロデュースした岡崎体育、監督を務めた矢嶋哲生が登壇した。

イベントは松本によるサトシの決めゼリフ「ポケモンゲットだぜ!」の掛け声で幕を開ける。この日が松本と初対面だったという上白石は「生サトシを耳にできて。今、震えております」と感激し、「夏公開予定だったこの映画を、やっと初めて皆さんに観ていただけるということで、胸がドキドキしております」と笑顔を見せる。「大変心温まる作品になっています」とアピールした中村は「外は寒いですが、観終わった後、ほっこりとした気分でお帰りいただけたらうれしいです」と観客へメッセージを送った。

トータス松本が歌う主題歌「ふしぎなふしぎな生きもの」で作詞作曲を務めた岡崎は楽曲制作を振り返り、「父親目線の子供への曲ってどうやって作ったらいいんだろうとすごく悩みました」と告白。続けて、制作にあたり子供のいる友達や音楽仲間に話を聞いたことを明かし、「友達の言葉をそのまま歌詞にしたりもしました。世の中の本当の父ちゃんの思いが詰まっている楽曲なので、僕のキャリアハイと言ってもいい曲だと思ってますね」と自信を見せる。2人の息子の父親でもある勘九郎も「何回も聴いているんですけど、毎回ウルウルきてしまって」と楽曲に賛辞を送り、「青春時代がウルフルズだったので、(この映画で)ザルードを演じられたのが感無量ですね」と感慨深げに述べた。

冒頭の松本の挨拶から感激した様子を見せていた上白石は「私は『ポケモン』がドンピシャ世代なので、ずっとサトシがヒーローでした。(サトシは)目指すべき人物っていう感じがして、本当にカッコいいですよね」と憧れの松本を前に少し緊張した様子で話す。中村も同意し「あきらめない姿勢と、真っ直ぐな瞳と気持ちっていうのが、やっぱり主人公ですよね」と、今作でのサトシの活躍に太鼓判を押した。

イベントでは映画が12月25日に公開されることにちなみ、クリスマスに絡めたトークも。サトシの代表的なセリフ「ゲットだぜ!」と合わせてクリスマスに欲しいものを登壇者が順に叫んでいく。トップバッターの松本がほしいものとして叫んだのは「みんなの笑顔」。松本は「『今年は映画なくなっちゃうのか?』って不安で胸がいっぱいだったと思うんです」とファンの気持ちを想像し、「今年絶対に映画を届けようよってスタッフ、キャストの熱い思いで公開が間に合ったんでね。みんなに笑顔になってもらいたい、少しでも不安な毎日から元気にしたいなって」と、理由を語ると会場からは大きな拍手が起こった。

最後の挨拶では、矢嶋監督が「親子って形じゃない、ルーツじゃない、もっと何か核のものがあると思っているんです」と自身の考えを述べる。続けて「それは言葉じゃない、形も見えない、色も付いていないんですけど、それを『ポケモン』で表現できたらと思って2年半一生懸命作りました。親子で観て、またお子さんが大人になったときにも観ていただける、そんな親子をつなぐ映画になることを願っています」と映画に込めた思いを熱く語り挨拶を締めくくった。

「劇場版ポケットモンスター ココ」

全国東宝系にて2020年12月25日(金)ロードショー

スタッフ

原案:田尻智
監督:矢嶋哲生
脚本:冨岡淳広、矢嶋哲生
アニメーションプロデューサー:加藤浩幸
キャラクターデザイン:丸藤広貴
総作画監督:丸藤広貴、西谷泰史
音響監督:三間雅文
音楽:岡崎体育
アニメーション制作:OLM
製作:ピカチュウプロジェクト
配給:東宝

キャスト

特別出演:上白石萌歌、山寺宏一、中川翔子、中村勘九郎
声の出演:松本梨香、大谷育江、林原めぐみ、三木眞一郎、犬山イヌコ、堀内賢雄

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