「ヲタ恋」で高畑充希「攻めと受け考えるように」、山崎賢人は踊る喜びを知る

「ヲタクに恋は難しい」初日舞台挨拶にて、左から斎藤工、山崎賢人、高畑充希、菜々緒、福田雄一。

ふじた原作による実写映画「ヲタクに恋は難しい」の初日舞台挨拶が去る2月7日に東京・TOHOシネマズ日比谷で行われ、桃瀬成海役の高畑充希、二藤宏嵩役の山崎賢人、小柳花子役の菜々緒、樺倉太郎役の斎藤工、監督の福田雄一が登壇した。

「ヲタクに恋は難しい」は、隠れ腐女子のOL・成海と、成海と同じ会社のゲームオタク・宏嵩の関係や、2人を取り巻く人々を描くラブコメディ。さまざまな“オタク”が登場する本作への出演を通じて「何か価値観が変わりましたか?」と司会者が尋ねると、山崎は「(本作では)ミュージカルに初挑戦しました。今まで音楽は歌うか聴くかで楽しんでましたが、踊りながら歌うという選択肢が増えて最高です。『ヲタ恋』で価値観変わりました!」と回答した。

続いて高畑は「BLオタクの役だったので、攻めと受けを深く考えるようになりました」と真剣な表情で語る。役作りにあたって18禁のBL本も読んだという話に菜々緒が食いつくと、高畑は「18禁はえらいことになっていて。面白いなと思いました。こういう世界があるんだなと」「すごいエンタテインメントです」と感想を述べ、「男性2人がしゃべっていると、どっちがどっちのほうが面白いかなって現場で考えたりしています」と告白した。

菜々緒は「そんなに価値観が変わるってことはなかったかも」と振り返る。有名コスプレイヤーである花子を演じたことを踏まえ、「役者ってずっとコスプレしているようなもの。OLさんの役をやれば、OLさんのコスプレをしているわけで。でも、あそこまでの男装は初めて。ハマりそうです。オファーがあればなんでもやりたい」と意欲を示す。

また「この中でオタク気質がある人は?」という質問では、高畑と山崎が“映画オタク”である斎藤を指名。菜々緒から指名された福田監督は「映画監督はオタクじゃないと務まらないですよ」と認め、斎藤も「はい、そう思います」と頷いていた。さらに劇中でパートナーへの理解の大切さが描かれることから、高畑・山崎、菜々緒・斎藤というカップル役の2組がジェスチャーゲームで対決する一幕も。先攻の高畑・山崎ペアが1問目からつまずいていた一方、後攻の斎藤・菜々緒ペアは次々と正解を当て、鮮やかに勝利を収めた。

終盤には山崎が「誰が観ても楽しめるオタクミュージカルコメディです」、高畑が「今までにないてんこ盛りの映画になっていると思うので、いろいろな人に広めちゃってください」と作品の魅力を改めてアピールした。そして最後は山崎の一言で舞台挨拶を締めることに。ブルース・リーが映画「燃えよドラゴン」で放ったセリフ「Don’t think. Feel!(考えるな、感じろ)」で決めようとした山崎だったが、「Don’t feel. Think!」と言い間違えてしまい、会場は爆笑に包まれる。山崎は「ブルース・リー好きなのに……」と苦笑いしつつも改めて言い直し、これから映画を観に行くファンに気持ちを届けた。

※山崎賢人の崎は立つ崎が正式表記。

(c)ふじた/一迅社 (c)2020映画「ヲタクに恋は難しい」製作委員会