「ゴルゴ13」原画やモデルガン並ぶ展覧会が大阪&川崎で、女性向けFCも開設

左から杉森昌武、さいとう・たかを、山本恭司。 (c)さいとう・たかを

さいとう・たかを「ゴルゴ13」の連載50周年を記念した展覧会が、10月から大阪、2018年9月から神奈川で開催。本日6月7日には都内で記者発表会が実施された。

会見に登壇したさいとうは、連載50周年を迎えた心境を問われ「本当にありがたいこと」と述べながら、「よくそれだけ支持されたなと。自分としてはやってみたらそうなったという感じで、あまりピンときていない」と述懐。「『ゴルゴ13』の中に、自分の価値観や考え方などをそれなりに書き込んできた。それを読者がどう感じられたのか、私のほうからお伺いしたい気持ち」と心境を語る。「あとどれだけ描けるかが問題」と口にするも、「担当編集者には『50年は折り返し地点』と言われてびっくらこいた(笑)。自分としては『よくやって来れた』と思うけど、そこまで生きられるかなと笑った。でもがんばれる限りはがんばりたい」と意欲を示した。

また会見にはギタリストの山本恭司も登場し、特別展の公式テーマ曲「13th Shot」を演奏。山本は「子供の頃からゴルゴに憧れて、ゴルゴに大人にしてもらった」と笑顔を見せ、「ゴルゴは冷徹なだけのスナイパーではない。強さと同時にある愛とか悲しさ、切なさが心に残っていたので、曲の中にも切なさを感じる要素を入れて、僕なりの“ゴルゴ観”で作ったつもり」と楽曲に込めた思いを明かした。

「ゴルゴ13」研究家の杉森昌武の監修により、全5章にて展開される同展覧会。「ゴルゴ13」の全エピソードから厳選した39枚の原画や、ファンの間でも名作とされる「海へ向かうエバ」の原画15枚など、初公開を含む計60枚の原画が展示される。またさいとう・プロダクション内の「武器庫」に保管されているモデルガン12丁や、小学館より刊行された別冊ゴルゴ13、ゴルゴ13増刊号全巻を展示。分業制を打ち立てたさいとう・プロダクションの紹介コーナーも設けられ、さいとうによるネームや、各スタッフが描き入れる人物や武器、背景など「ゴルゴ13」ができるまでの工程をパネルで公開。さいとうの部屋も再現される。

加えてアニメでゴルゴ役を担当した、舘ひろしら著名人からの「ゴルゴへのラブレター」も展示。さいとうのインタビュー映像や、執筆時の様子を収めた動画も会場内で上映され、記念撮影コーナーやオリジナルグッズの販売スペースも登場する予定だ。大阪展では会場に隣接するレストランにて、会期中の金土日、および祝日に「ゴルゴバー」「ゴルゴカフェ」がオープンする。なお大阪展の前売券は8月13日に発売。詳細は公式サイトにて確認しよう。

そのほか特別展の開催を記念し、女性向けのファンクラブ「GOLJO」が開設。会長にはタレントの眞鍋かをりが就任した。入会者にはライセンスカードの発行や会員限定の鑑賞会などの特典が用意されており、特別展では会員証を提示しないと購入できない限定グッズが販売される。

連載50周年記念特別展「さいとう・たかを ゴルゴ13」

大阪展

期間:2017年10月6日(金)~11月27日(月) ※会期中無休
時間:平日12:00~20:00、土日祝10:00~18:00(入場は閉館の30分前まで)
会場:大阪文化館・天保山
料金:一般1500円(1300円)、大学・高校生1300円(1100円)、中学・小学生500円(300円) ※()内は前売り

川崎展

期間:2018年9月22日(土)~11月30日(金)※休館日:毎週月曜(9月24日、10月8日は開館し翌日休館)
会場:川崎市市民ミュージアム

(c)さいとう・たかを