「フリーレン」最終回を迎え、種崎敦美が1つだけ言いたかった言葉は「じゃあまたね」

TVアニメ「葬送のフリーレン」のステージイベントより。左からヒンメル役の岡本信彦、フリーレン役の種崎敦美、フェルン役の市ノ瀬加那、シュタルク役の小林千晃。

山田鐘人アベツカサ原作によるTVアニメ「葬送のフリーレン」のステージイベントが、本日3月24日に東京・東京ビッグサイトで開催中の「AnimeJapan 2024」で行われ、フリーレン役の種崎敦美、フェルン役の市ノ瀬加那、シュタルク役の小林千晃、ヒンメル役の岡本信彦が登壇した。

3月22日に最終回を迎えたばかりの「葬送のフリーレン」。種崎は「観終わって、つぶやきたかったけど何も言えず……」と、感無量のあまり言葉にするのを躊躇していると述べる。岡本も種崎と同じ気持ちだそうで、イベントでよく実践するキャラクターのセリフを借りて煽ることも「葬送のフリーレン」においては難しいと話した。

ここからは「自分のキャラの名シーンを推す魔法」と題し、自分が演じるキャラクターの好きなシーンを3つ紹介することに。種崎は愛しくてたまらないという理由で、第23話の“縦ロールになったフリーレン”を1位に選ぶ。市ノ瀬の1位は、第15話で描かれた“シュタルクとフェルンのダンス”。市ノ瀬はこのシーンを何度も見返したそうで、「シュタルクの手にフェルンが乗せる手とか、シュタルクの顔をハッとした表情で見上げるフェルンとか、そういう1つひとつの行動が胸にジーンと刺さるんですよね」と語る。

小林が1位に選んだのは、第12話の“ハンバーグを作る意味”。シュタルクと彼の兄・シュトルツの思い出が描かれるこのエピソードについて、小林は「つらい過去もちょっとは前向きなものに変わったのかなと。シュトルツ役の江口拓也さんにも兄貴かってぐらいいつもお世話になってるので、それも加味してすごく思い出に残ってるシーンです」と述べる。

岡本は第14話の“鏡蓮華が意匠の指輪を贈るヒンメル”を1位に。実は種崎もこのエピソードを1位にしたかったが、岡本が選びそうとのことで避けたとのこと。岡本は「僕自身もお芝居をやっているときは完全に“プロポーズ”としてやってはいた……まあ、でも難しいですね。人間界のプロポーズとまた違う魂の何か、また違うものではあるんですけど、現世で言うと一番近しい言葉がそれみたいなイメージです」と語った。

さらにイベントでは、「キャストが選ぶ推しキャラの魔法」というコーナーも。登壇者だけでなくほかのキャストにもアンケートを取ったとのことで、好きなキャラクターがランキング形式で発表される。5位はアイゼン、ユーベル、ラント、ラオフェン、4位はシュタルク、ハイター、ヴィアベル、3位はヒンメルとデンケン、2位はフェルン、堂々の1位にはフリーレンが輝いた。

イベント冒頭、言いたいことはたくさんあるが、言葉にしたくない気持ちがあると言っていた種崎。最後の挨拶で「フリーレンたちの旅をまた見たいなって思うので、それが叶うように、それを願って……この言葉だけ、今日絶対言おうと思って来たので、最後に言わせてください。『じゃあまたね』」と締め括った。

(c)山田鐘人アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会