「進撃の巨人」キャラクターと物語に向き合った10年間、梶裕貴ら「完結編」振り返る

TVアニメ「『進撃の巨人』The Final Season完結編」ステージイベントの様子。

諫山創原作によるTVアニメ「『進撃の巨人』The Final Season完結編」のステージイベントが、去る3月26日に東京ビッグサイトで開催された「AnimeJapan 2023」で行われた。

イベントにはエレン・イェーガー役の梶裕貴、ミカサ・アッカーマン役の石川由依、アルミン・アルレルト役の井上麻里奈が参加。3人は衣装をモノクロに揃え、観客からの拍手に出迎えられ登壇した。「AnimeJapan」が開催されて以来ずっとステージイベントの大トリを務めてきたアニメ「進撃の巨人」。放送から10周年ということも相まって、3人は開幕のひと言挨拶から感慨深そうな言葉を並べていた。

今秋に「完結編」後編が放送されることから、今年が最後の「AnimeJapan」イベントになりうるかもしれないと知った3人。後編の放送を控えていることもあり、物語の内容には大きく触れずとも、それぞれがこの10年間の物語の展開やキャラクターとの向き合い方について思い思いに語った。

続いてキャスト陣が演じるキャラクターそれぞれの印象的なシーンを、映像とともに振り返っていくコーナーへ。井上はアルミンがアニに「会いたかったから」と伝えるシーンを選択し、Season1から「完結編」に至るまでのアルミンの心情について言及する。石川はミカサがエレンに「行ってらっしゃい」と声をかけるシーンをチョイス。原作1巻に登場しつつも今回ようやくアニメとして描かれたこのシーンについて、未だ自分なりの回答が出ていないとのことで、未読にしていた単行本を読んだことを明かした。2人の選択したシーンを見てすでに感情がいっぱいの様子の梶は、エレンがラムジーに謝罪する場面を選び、言葉を選びながらとつとつと自身が抱く感情を丁寧に述べていった。

その後Season1から「完結編」前編までを振り返るダイジェスト映像が流れ、新情報の発表へと進行。4月よりTVアニメ「進撃の巨人」の10周年を記念したプロジェクトが始動することが明かされ、キャスト陣と観客は沸き立った。

イベント終盤、改めて作品や自身が演じるキャラクター、今秋に迎える「完結編」後編についての気持ちを、思い思いに語るキャスト陣。最後は観客含め全員で立ち上がり、“いつもの”ポーズを行う姿勢に。梶がマイクを外し、「心臓を捧げよ!」と掛け声をかけると、全員が右拳を心臓に当て、イベントは閉幕した。

(c)諫山創・講談社/「進撃の巨人」The Final Season製作委員会