「ラブライブ!」笑い絶えない10周年トークイベント、新田恵海は「とっても寂しかった」

「TVアニメ放送10周年記念 LoveLive! Special Talk Session」Day.2の様子。

TVアニメ「ラブライブ!」の放送10周年を記念したイベント「TVアニメ放送10周年記念 LoveLive! Special Talk Session」が2月23日と24日の2日間、東京・東京ガーデンシアター開催された。本記事ではμ’sのメンバーより高坂穂乃果役の新田恵海、南ことり役の内田彩、星空凛役の飯田里穂、西木野真姫役のPileが出演したDay1の様子をレポートする。

8年ぶりの単独イベント歌唱は「僕らは今のなかで」でスタート

開演前から会場に流れる楽曲に合わせ、ファンがペンライトを振ったり合いの手を入れたりと盛り上がりを見せる場内。幕が開きキャストが登場すると、大きな歓声が上がる。「僕らは今のなかで」が歌唱され、開幕から会場のボルテージを一気に引き上げた。歌い終えたキャスト陣は「μ’sです」と揃って挨拶し「久しぶりー!」と大きく手を振る。4人は単独イベントでの歌唱が2016年開催の「ラブライブ!μ’s Final LoveLive!~μ’sic Forever♪♪♪♪♪♪♪♪♪~」以来8年ぶりだと話し、久々のシチュエーションに興奮と緊張が入り混じった表情を見せた。

自己紹介が始まるとそれぞれがおなじみの口上を述べ、ファンもそれに合わせ声援を送る。新田は「μ’sとして皆さんと会えることは特別なことだなと思います」と客席を見渡した。さらに雨と寒さに見舞われたライブ当日に、観客たちが無事に帰れるよう「雨、止めー!」と叫ぶ。対して「雪、降れー!」と叫んだのは内田。μ’sは雪に縁があることに触れ、「μ’sと言えば、やっぱり雪降らせなきゃ」とおどけてみせた。

ファンとともに10年を振り返る「国立音ノ木坂学院 投書箱」

まずはトークパートが展開し、ファンから寄せられたお便りを紹介するコーナー「国立音ノ木坂学院 投書箱」がスタートした。ファンが自身と「ラブライブ!」の歩みを振り返り、10周年を祝うメッセージの数々が読み上げられる。4人もアニメ第1話が放送されたときの記憶は鮮明に残っている様子で、新田は「死ぬかと思った」「息してなかったと思う」と当時の緊張を思い返す。「ラブライブ!」で声優に初挑戦したPileも同じく息ができなかったと語る。「真姫ちゃんも一緒に成長していったので、ちょっとずつ(自分も)上手になっていったんですかね?」と不安げに客席へ目配せをすると、温かな拍手が送られた。

小泉花陽がμ’s加入への思いを伝えるシーンで流れる楽曲「花陽の決意」に対し、思い入れを語るお便りも多く届く。一同は花陽のスタンディパネルを眺めながら曲を聞き、曲が流れるシーンやその収録に思いを馳せた。さらにラジオでμ’sのメンバーが、たびたび矢澤にこのアピール「にっこにっこにー」を自身の担当メンバーの名前に置き換えて楽しむことから、本日の登壇メンバーで実演してほしいというお便りも到着。Pile、新田、内田が「まっきまっきまー」「ほっのほっのほー」「こっとこっとこー」と順にアピールする中、名前を当てはめにくかったのか飯田は「ほっしぞっらりーん」とフルネームでアピールして笑いを誘った。また、キャスト陣が着席するテーブルに望遠鏡が置かれ、同コーナーでは来場した投稿者を望遠鏡で探しコミュニケーションを取る一幕も見られた。

シチュエーションから担当メンバーのセリフを想像!「演技のお時間リターンズ」

リラックスした雰囲気で進むトークパート。しかしここで次のコーナー「演技のお時間リターンズ」が始まると、キャスト陣は一気に緊張を高める。TVアニメ放送前から行われているこのコーナーは、出題されたお題に対し、担当するメンバーが言いそうなセリフを想像して演じるというもの。すべることを恐れる4人にさらにプレッシャーをかけるように、「ラブライブ!」シリーズで原案を務める公野櫻子からの書き下ろし模範解答が用意された。新田と内田が挑んだのは「面と向かって『最推しです!』と言われた時、なんと答える?」というお題。新田は「最推し」という言葉を、動物のサイを推している“サイ推し”と勘違いした穂乃果を演じ、客席から笑いが起こる。公野の模範解答には、動揺し喜びながらも信じきれずに相手に自身のほっぺをつねらせようとする穂乃果が描かれた。続く内田は「押されると引いちゃうかもしれないから、皆さん優しくことりのことを導いてくれますか?」とペンライトで小々波のようなウェーブを促す。模範解答では自身を「目立つほうっていうわけじゃない」と表現することり。そんな自分を見つけてくれた相手に「心の優しい方なんだろうな」と伝えた。

Pileと飯田は担当メンバーが魔法少女に選ばれたというシチュエーションで、「悪い妖精さんにお仕置きする時どんな技&決め台詞を繰り出しそう!?」というお題に挑戦。Pileは「一生素直になれない技をかけてやる、ツンデレビーム!」と真姫を演じて叫んだ後、着席して恥ずかしそうに髪の毛を指に絡ませる。用意された模範解答ではこのお題を見た真姫が「頭の悪い設定」とバッサリ。しかし意外にも詳しい設定を考え込み、長い口上を述べて技を放つ素振りを見せた。飯田は「犬派はこの魔法の世界で一番悪いことなんだにゃ」と犬派を悪と決めつけた凛を演じ、明日からずっと語尾に「にゃん」が付き、凛のしもべになる魔法「インフィニティにゃんにゃん」を放つ。対して模範解答の凛は甘いスイーツが出てくる魔法で猛攻撃し、一緒に魔法のプリンを食べて悪い妖精と仲よくなると宣言した。それぞれの思い浮かべるセリフに笑いが絶えない会場。健闘した4人には大きな拍手が送られた。

アニメ楽曲メドレーが届けられた熱狂のライブパート

ライブパートのスタートを飾ったのはμ’sの1stシングルとしてリリースされた「僕らのLIVE 君とのLIFE」。トークパート終了時に緊張感を露わにしていたキャスト陣も、アップテンポな楽曲に合わせて元気に笑顔を振り撒く。観客も大きな合いの手と、力強いペンライトでの応援で応えた。歌い終えると「久々に歌った」と顔を見合わせる4人。踊りをどれくらい入れるか悩んだことが明かされつつ、内田は「自然に体が踊っちゃう」と楽しげな様子を見せた。

ライブではアニメ「ラブライブ!」の曲をたくさん聴いてほしいという思いから「TVアニメ放送10周年記念メドレー」が届けられた。まずは第9話の挿入歌「Wonder zone」からスタート。続いて第5話挿入歌「Love wing bell」、第2期第12話挿入歌「KiRa-KiRa Sensation!」が、息の合ったダンスとともにキュートに歌い上げられる。メドレーの最後は第1期のエンディング主題歌「きっと青春が聞こえる」。会場に爽やかな歌声が響く中、曲の最後には4人がつないだ手を大きく上に掲げた。あっという間に最後の曲となり、新田は「もっともっと声出せますよね!」と観客を煽る。第11話挿入歌「No brand girls」が流れると会場の熱気もさらに高まった。「Hi Hi Hi」とかけ声が轟き、間奏ではキャスト陣が「Oh yeah!」のコールアンドレスポンスを楽しんだ。

会場一体となって歌い、踊ったアンコール

大熱狂の中、舞台を下りたキャスト陣。大きなアンコールの呼びかけにすぐさま舞台へと舞い戻り、4人でライブパートを「楽しかった」と振り返る。アンコールで披露されたのは「μ’s ミはμ’sicのミ」。飯田を中心に観客にダンスのレクチャーが行われてから歌唱がスタートした。カラフルなペンライトが大きく揺れ、歌声が響く客席。サビではキャストも観客も一体となってダンスを踊った。

熱気が収まらぬ中、イベントも終了に近づく。観客に気を配るのはPile。イベントが翌日まで続くことに触れ、「無事に帰れることを祈っています」と語りかけた。内田は「汗をかきながら、μ’sと一緒にいつまでも青春できるんだよっていうのをみんなに味わわせてもらえて、本当に素敵な時間になった」とれやかな笑顔。懐かしのグッズや新たなグッズを携えたファンを目にした飯田は「思い出を一気に持ってきてくれたんだな」と感慨深げな様子を見せる。そして以前からμ’sのライブに携わってきたスタッフが今回のイベントを支えていると明かすと、ファンからは惜しみない拍手が送られた。新田は「なかなかみんなと会える機会がなくて、私たちもとっても寂しかったんです」と話し始める。「こうしてみんなの笑顔が見られて、一緒に盛り上がることができて、μ’sが大好きっていうこの空間をともにできて、本当に幸せです」と伝える。最後に「μ’sic Forever!」と叫び、初日のステージを締め括った。

TVアニメ放送10周年記念 LoveLive! Special Talk Session

Day.1

日時:2024年2月23日(金)開場 18:00 / 開演 19:00
会場:東京都 東京ガーデンシアター
出演:新田恵海、内田彩、飯田里穂、Pile

Day.2

日時:2024年2月24日(土)昼公演 開場 12:00 / 開演 13:00、夜公演 開場 17:00 / 開演 18:00
出演:新田恵海、内田彩、三森すずこ、飯田里穂、Pile

セットリスト

Day.1

OP.「僕らは今のなかで(TVアニメサイズ)」
1.「僕らのLIVE 君とのLIFE」
2.「TVアニメ放送10周年記念メドレー」
「Wonder zone(TVアニメサイズ)」
「Love wing bell(TVアニメサイズ)」
「KiRa-KiRa Sensation!(TVアニメサイズ)」
「きっと青春が聞こえる(TVアニメサイズ)」
3.「No brand girls」
EN.「ミはμ’sicのミ」

Day.2 昼公演

OP.「僕らは今のなかで(TVアニメサイズ)」
1.「僕らのLIVE 君とのLIFE」
2.「TVアニメ放送10周年記念メドレー」
「ススメ→トゥモロウ(TVアニメサイズ)」
「ユメノトビラ(TVアニメサイズ)」
「Happy maker!(TVアニメサイズ)」
「きっと青春が聞こえる(TVアニメサイズ)」
3.「No brand girls 」
EN.「ミはμ’sicのミ」

Day.2 夜公演

OP.「それは僕たちの奇跡(TVアニメサイズ)」
1.「僕らのLIVE 君とのLIFE」
2.「TVアニメ放送10周年記念メドレー」
「START:DASH!!(TVアニメサイズ)」
「これからのSomeday(TVアニメサイズ)」
「Dancing stars on me!(TVアニメサイズ)」
「どんなときもずっと(TVアニメサイズ)」
3.「No brand girls」
EN.「ミはμ’sicのミ」

(c) 2013 プロジェクトラブライブ!