映画「おそ松さん」Snow Man登壇の未完成報告会「まだ仕上がってなくてすみまシェーん」

「映画 おそ松さん」未完成報告会の様子。

赤塚不二夫原作による実写映画「おそ松さん」の“未完成報告会”が、本日3月9日に東京のザ・プリンスパークタワー東京で開催され、キャストのSnow Man、高橋ひかる、前川泰之、桜田ひよりが出席した。

3月25日に封切りを控えているが、まだ完成していないとのことで“未完成報告会”と銘打たれた本日のイベント。おそ松役の向井康二は「今日はみんなで楽しくトークしたいなと思ってます。最初にこの映画のことを聞いたとき、『えっ、アニメを実写化するのか!』『僕らで大丈夫かな?』って不安もあったんですけど、Snow Manだからできるんやなっていう自信もあり、楽しさのほうが勝ってました。あと今日は朝早かったんですけど、白湯を飲んで……」と映画と関係ないことまで話し始め、メンバーに「それ(まだ)終わらない?」「長い」とツッコまれてしまう。カラ松役の岩本照が「ホン読みをしたとき、今までの人生で一番笑ったなってぐらい面白かったです。いちファンとしても完成を楽しみにしています」と簡潔に挨拶した際には、深澤辰哉が「康二、これくらいでいいのよ」と向井に目配せした。

チョロ松役の目黒蓮は「『おそ松さん』の面白い雰囲気は、メンバーと豪華なキャストの皆さんと一緒だから出せたのかなと思います」とコメント。一松役の深澤は開口一番にわざと声を裏返らせ、メンバーから「緊張してる!?」と心配されるも、「この映画は間違いなく面白いです。撮影の間もみんなでワチャワチャ楽しく過ごしたので、その仲良い雰囲気が作品にものっていると思います」と自信を見せる。十四松役の佐久間大介は、役さながら元気いっぱいに壇上から飛び降りて「どこまで行くねん!?」と向井を焦らせてから、「この映画を観てハッスルハッスル!マッスルマッスル!な感じになってくれたら」とアピール。佐久間の一連の行動を受けて、宮舘涼太は思わず立ち上がり、渡辺翔太は口をポカンと開けながら見つめて「ワイドショーで流れそう」とつぶやく。トド松役のラウールは「僕、すごい“ゲラ”で。撮影中は笑いをこらえるのが一番大変でした」と回想した。

映画オリジナルキャラクターの“物語終わらせ師”を演じた渡辺、阿部亮平、宮舘の3人。エンド役の渡辺は「普段のSnow Manとのギャップを味わってもらえたら」と、クローズ役の阿部は「日本中を笑いの渦で巻き込む自信があります!」と挨拶する。ピリオド役の宮舘が「お忙しい中お集まりいただき……」と落ち着いた声でゆっくり話し始めると、深澤は「いや、声!」、佐久間は「空気変わるな!」とはしゃぐ。それでも宮舘はトーンを変えず「笑顔の絶えない映画にしたいと撮影に臨みました」と締めのテンションで同作への思いを述べると、壇上は「なんか(イベントが)終わったみたい」「終わらせ師だからね!」と盛り上がった。

トト子役の高橋は「高橋さんは普通でいいですよ」との言葉に、「それはフリじゃないですか!」とノリよく立ち上がる。トト子になりきって挨拶した後、「Snow Manの皆さん、前川さん、桜田さんのおかげですごく素敵な作品ができたと思います」と」とコメントした。イヤミ役の前川はポケットをゴソゴソと探り、「あれ、入れ歯忘れた! あれがないとしゃべれない」とボケて笑いを誘う。「Snow Manと共演できて、娘やその友達界隈でパパの株が爆上がりです!」と声を張り、イヤミという役柄について「今までの殻を破る仕事になったんじゃないかな。破りすぎて、僕だって気付かれないかもしれない」と話す。チビ太役の桜田は「坊主を作るのに2時間半かかったんですけど、それが苦だと感じないくらい楽しい現場でした」と懐かしんだ。

1人ずつの挨拶を終え、次はお気に入りのシーンを紹介していくことに。向井は商店街でズボンを下ろす場面を挙げて「撮影中は布を張って隠してもらっていたけど、ビルからおばあちゃんがめちゃめちゃ見ていた」と明かす。岩本はアクションシーンを選び「舘様(宮舘)と僕だけ違う映画を撮っているのかな?と思った。ト書きの『揉み合う2人』に5、6時間掛かった。ね?」と宮舘と目を合わせる。撮影でホストクラブに行った目黒は「高いお酒がいくつもあって、下手をして割ったら俺終わるなと思った」と話し、深澤は「前川さんに失礼なことを言うシーンに注目してほしい」とアピールした。

佐久間は「文化遺産で大暴れ。バットを振り回しまくりました」と満面の笑みでコメント。ラウールは「光石研さんとの取っ組み合いのシーンで、研さんが新聞を丸めて『これで俺の頭を叩け!』と言ってくださった。震えながら何回も叩いたので、(本編で)せめて使われていてくれ……!」と願う。渡辺は「深澤演じる一松を早く観たい。一松って猫背で目が細くて“ジト目”なんですけど、深澤も自分で言ってるぐらい猫背で目が細くて“ジト目”。一松の再現度が気になります」と話す。阿部は喧嘩のシーンの演出に触れ「ポカスカ喧嘩をするシーンは僕も参加したかったなあ」と嘆くと、深澤が「やりたいなら、いつでも」と拳を掲げた。

終盤、監督の英勉からのコメントがMCによって読み上げられる一幕も。最後に岩本は「まだ仕上がってなくてすみまシェーんでした」と、イヤミのシェーポーズをささやかに決めながら未完成を詫びた。

※高橋ひかるの高は、はしご高が正式表記。

(c)映画「おそ松さん」製作委員会 2022