今こそ手塚治虫のメッセージに耳を傾けるとき、FRaUのまるごと1冊SDGs号で特集

FRaU2022年1月号

手塚治虫「火の鳥」太陽編のワンシーンが、本日12月21日に発売されたFRaU2022年1月号(講談社)の表紙に使用された。

FRaU2022年1月号は毎年恒例となっている“まるごと1冊SDGs号”の最新版。「世界を変える、はじめかた。2022 Where there is a will, there is a way. 意志のある美しさを探しに。」と銘打たれ、2022年を迎える前に知っておきたいSDGsの最新事情やトピックが紹介される。

作品の中で自然、環境、生命、動物、科学、戦争、人種など現代のSDGsにつながるテーマを多く描き、1989年に刊行されたエッセイ「ガラスの地球を救え 二十一世紀の君たちへ」には現在の世界を予言するような内容を残していた手塚。「21世紀を生きる私たちに向けられたメッセージに、今こそ耳を傾けるべきなのでは」という思いから、誌面では手塚作品の印象的なシーンと言葉が掲載された。

FRaU編集長・熱田千鶴コメント

2018年12月に初めてまるごと1冊のSDGs号を刊行してから、MOOKも含めて今号で10冊目となりました。「世界を変える、はじめかた。2022」では、「意志のある美しさを探しに。」と題して、地球と自分を美しくするためのコンテンツをご紹介しています。
副題である“Where there is a will, there is a way.”は、「意志あるところに方法はある」という英語のことわざです。強い意志があれば、おのずと道が開けていくという意味ですが、私はこの言葉にSDGsを達成するためのヒントがあると思いました。現在の世界を見渡すとSDGsのゴール達成には到底追いつかない、気が遠くなることも多いですが、それでも私たちは前に進むしかなく、強い意志を持ってこの星をかつての美しい地球に戻すべく、変えていく努力をしなければなりません。地球を美しくすることは、巡り巡って自分の美に還ってくることでもあります。
意志を持って道を開いている人は美しさも兼ね備えている、ということも今号の取材から教えてもらいました。1冊を通してそんな気づきを得てもらえたら幸いです。