母が自殺してもアルコール依存をやめない父…家族崩壊エッセイが単行本化

「酔うと化け物になる父がつらい」 (c)菊池真理子(秋田書店)2017

菊池真理子による単行本「酔うと化け物になる父がつらい」が、本日9月15日に発売された。

秋田書店のWebサイト・チャンピオンクロスにて連載されていた本作は、作者とその家族を描いたエッセイ。菊池は過去には「酔った父はイヤだけど、このくらいなら普通の範囲じゃないか」と考えていたが、友人の付き添いでアルコール依存症セミナーに行ったことがきっかけで「父も依存症だったかもしれない」と気付いたという。

エッセイは菊池の小学生時代からスタート。父はアルコール依存症で家族サービスをせず、母は新興宗教にハマっていた。彼女が中学生になる頃には母が自殺するが、それでも酒をやめようとしない父との暮らしに、菊池はいつしか自分の心を見失ってしまい……。

帯には精神科医で「マンガで分かる心療内科」シリーズ原作者の精神科医・ゆうきゆうが「お酒を“楽しんでいるつもり”の、すべての人に読んでほしい。依存で一番苦しむのは、家族です」とコメントを寄せた。

(c)菊池真理子(秋田書店)2017