「妻、小学生になる。」TVアニメ化、亡き妻が小学生になって戻ってくる感動作

TVアニメ「妻、小学生になる。」ティザービジュアル (c)村田 椰融/芳文社・妻小プロジェクト

村田椰融「妻、小学生になる。」のTVアニメ化が決定。今年2024年に放送となることと、ティザービジュアル、スタッフ情報、原作者と監督のコメントが、本日3月1日に発表された。

「妻、小学生になる。」は、亡くなった新島家の妻・貴恵が生まれ変わり、女子小学生・白石万理華の姿で新島家に戻ってきたことから始まるファミリードラマ。廃人のような生活を送っていた夫と娘が、小学生になった妻のおかげで、生きる喜びを取り戻していく心温まる家族再生の物語で、過去にはTVドラマ化もされている。ティザービジュアルは、小学生になった妻とその夫が距離を保ちながらベンチに腰掛け、その後ろに2人を見守るかのように死んだ妻が佇むというデザイン。そこに「愛とは、たとえ苦しくても相手の幸せを願えること。」というキャッチコピーが添えられている。

監督は阿部記之、シリーズ構成・脚本は平林佐和子、キャラクターデザインは関川成人、制作はスタジオサインポストに決定。アフレコ現場を見学した原作者・村田は「漫画やドラマのファンの人にも満足していただけるような出来になっていると思います!」と太鼓判を押し、阿部監督は「圭介と貴恵は、リアルなヒーローとヒロインに見えてきます。ご期待ください。」と制作に向けての意気込みを語った。

村田椰融コメント

アニメ化を聞いた時の気持ち

ドラマ化に加え、アニメ化もされると聞いて驚きました。とても嬉しかったです。夢のひとつでもあったので、夢を叶えられたと思いました。作品を選んでくれたプロデューサーさん、担当さん、読者さんに強く感謝しました。

アニメに期待している事

漫画の絵が動くことが単純に嬉しいです。声優さんがどんなふうにキャラクターを演じるか、またOPやED、劇中のBGMなど、音楽と合わさった世界観もどうなるか気になります。
アニメならではの演出、補填されたシーンなども、いち視聴者として楽しみたいです。

ファンに向けて一言

一度アフレコの現場を見学させていただきましたが、この作品の制作に関わるすべてのスタッフさんが、このアニメをいいものに仕上げたいという熱意を持って向き合っているよう感じられました。漫画やドラマのファンの人にも満足していただけるような出来になっていると思います!

阿部記之監督コメント

原作を読んでの感想

話の導入こそ、コメディー風の転生ものですが、愛する人との永遠の別れと、残された者の生きざまを真正面から描いた作品。
私は初め、フィクションにありがちな ‘特別な魔法の力’ によって、幸せを手にできるエンディングを想像していたので、打ちのめされました。

アニメ化に際して特に注力している事

原作が時間をかけて丁寧に表現しているたくさんの感情を 残念ながら全部を描くことはできなかったので、これをどうまとめていくか?
原作の先生からも意見を伺いつつ、より一層家族中心に描いております。

ファンに向けて一言

特別な魔法の力がなくても愛する者のために、主人公が最後はポジティブに力強く行動します。アニメ的な都合のいいエンディングではないですが、圭介と貴恵は、リアルなヒーローとヒロインに見えてきます。ご期待ください。

TVアニメ「妻、小学生になる。」

2024年放送

スタッフ

原作:村田椰融(芳文社刊)
監督:阿部記之
シリーズ構成・脚本:平林佐和子
キャラクターデザイン:関川成人
アニメーション制作:スタジオ サインポスト