「ゴールデンカムイ」の絵に着目し、アイヌ文化を徹底解説する1冊

「ゴールデンカムイ 絵から学ぶアイヌ文化」 イラスト:野田サトル

野田サトル「ゴールデンカムイ」の公式解説本「ゴールデンカムイ 絵から学ぶアイヌ文化」が、2月16日に集英社新書より発売される。

同書では「ゴールデンカムイ」でアイヌ語監修を務め、過去には「アイヌ文化で読み解く『ゴールデンカムイ』」を上梓した中川裕が、作中の“絵”に着目し、物語の全体を振り返りながらアイヌ文化を徹底解説。「アイヌの精神文化」「コタンの生活風景」「アイヌの一年」などについて語られるとともに、北方少数民族ニヴフ、ウイルタや樺太アイヌ、ロシアなどをテーマに、「ゴールデンカムイ」に監修で携わった人々のコラムも掲載される。このほか野田の取材裏話も収められた。

野田は「アイヌ文化は、まだまだ私の知らない面白いネタの宝庫だと本書を読んで知った。連載中にもっと中川先生からお話を引き出しておけば良かった」とコメント。また「逃げ上手の若君」で監修を担当する東京大学史料編纂所教授の本郷和人氏は「文字通りカムイたちと共に暮らすアイヌの人々の生活と歴史が重厚に描かれている。実に多くのことを知り、考えることができる一冊。ひとりの研究者の人生そのもの、みごとな仕事だ」と推薦している。