「花の慶次」南蛮鉄大短刀と皆朱の槍を再現、刀都・関市の企画展で本日より展示

「関鍛冶伝承館×花の慶次 ~関鍛冶と戦国日本刀展~」告知ビジュアル

隆慶一郎原作、麻生未央脚本による原哲夫「花の慶次 -雲のかなたに-」が、“刀都”として知られる岐阜県関市とコラボレート。「関鍛冶伝承館×花の慶次 ~関鍛冶と戦国日本刀展~」と題した企画展が、本日2月3日から3月29日まで関鍛冶伝承館で開催されている。

展示の目玉は、2人の関鍛冶が原作にもとづいて制作した「南蛮鉄大短刀」と「皆朱の槍」 。「南蛮鉄大短刀」は作中で慶次が太閤秀吉暗殺のために入手する武器だ。通常の短刀よりおよそ3倍の厚さを持つため、かなりの重みがある。「皆朱の槍」は慶次が所用している数々の槍から、典型的な型をモチーフにして再現。身長が約197cm以上の慶次が振るうことをイメージし、全長約2.5mという長さに仕上げられた。また慶次の出身である前田家のあった加賀の朱塗り漆器をイメージし、朱色で塗装されている。

「南蛮鉄大短刀」も「皆朱の槍」も素材として“現代の南蛮鉄”を使用。作中でも触れられている南蛮鉄は、慶次が生きた安土桃山時代、国外からもたらされた希少な舶来品として珍重されていた。一般的に現在の日本刀は国産の砂鉄から作られた玉鋼(たまはがね)が使用されているが、今回は輸入鉄を用いている。

さらに会場では実際に関鍛冶の刀を使用したと言われる武将のイラストと、それぞれ関わりのある刀工の作品をセットで展示。入館者には先着で「花の慶次キャラクターカード」8種類のうち1種類がランダムで配布される予定だ。

「関鍛冶伝承館×花の慶次 ~関鍛冶と戦国日本刀展~」

会期:2024年2月3日(土)~3月29日(金) ※毎週火曜日・祝日の翌日(いずれも休日を除く)は休館日
時間:9:00~16:30 ※入館は16:00まで
場所:岐阜県 関鍛冶伝承館 2階第I展示室
特別入館料:大人500円、高校生・小中学生200円