渡辺信一郎、米国の新作アニメ「ラザロ」制作 「集大成のような作品になる予感」

「ラザロ」ロゴ

渡辺信一郎監督による新作アニメ「ラザロ」が制作されることが決定した。

これは現地時間7月22日、アメリカ合衆国のサンディエゴで開催されたイベント「Adult Swim Festival On The Green」で明かになったもの。「ラザロ」はカートゥーンネットワークの大人向け放送帯・アダルトスイムが渡辺監督と共同で手がけ、土曜夜の放送枠「Toonami」で展開されるオリジナルアニメシリーズだ。アニメーション制作はMAPPA、企画プロデュースはSOLA ENTERTAINMENTが担当する。

アクションシーンは映画「ジョン・ウィック」シリーズの監督で、スタントマンとしても活動するチャド・スタエルスキがデザイン。コンセプトデザインは「マクロス」シリーズなどのサテライト作品でデザインワークを手がけるブリュネ・スタニスラス、キャラクターデザインは林明美が担当する。またジャズサックス奏者のカマシ・ワシントン、ミュージシャン、DJ、音楽プロデューサーのフローティング・ポインツとボノボも音楽に携わると発表された。

物語の舞台は西暦2052年。ノーベル賞受賞者の脳神経学博士・スキナーの開発した万能薬・ハプナにより、人類は病気と苦痛から解放され、世界はかつてないほどの平和な繁栄の時代を迎えていた。強い鎮痛作用にもかかわらず副作用が存在せず、世界中でなくてはならないものとなったハプナ。ところがハプナ発表後、スキナー博士は姿を消してしまう。その3年後、かつて聖者のような人物と呼ばれたスキナーは世界を破滅に陥れる悪魔として再び登場。実はハプナは服用後も体内に留まり、3年後に突然変異して人間を死に至らしめる薬だったと判明する。それに対抗するべく、世界中から集められた5人のエージェントからなる特殊部隊・ラザロが奮闘する。

渡辺監督は「このクリエイティブな旅に出るにあたり、この作品が自分にとって集大成のような作品になる予感がします。ぜひ期待して下さい!」とコメント。アダルトスイムのSVPであり、アニメおよびアクションシリーズ部門の責任者であるジェイソン・デマルコ氏は「渡辺信一郎氏は現在活躍するアーティストの中で最も偉大な1人であり、彼と新しいオリジナルシリーズでコラボレーションできることは夢のようです」「彼の他の作品と同様、『ラザロ』には大きなアイデア、素晴らしいキャラクター、そしてハートが詰まっています。この作品をアニメファンに見てもらうのが待ちきれません」と述べた。