「呪術廻戦」榎木淳弥や緒方恵美がオーケストラの演奏バックに生アフレコ

「じゅじゅフェス2023 with オーケストラ」より。左から内山昂輝、小松未可子、花澤香菜、緒方恵美、榎木淳弥、内田雄馬、瀬戸麻沙美、中村悠一。

芥見下々原作によるアニメ「呪術廻戦」のイベント「じゅじゅフェス2023 with オーケストラ」が、本日7月2日に神奈川・パシフィコ横浜の国立大ホールで開催された。コミックナタリーでは、昼夜2公演のうち昼の部の模様をレポートする。

東京フィルハーモニー交響楽団による演奏に合わせ、キャストたちが生アフレコを展開していく「じゅじゅフェス2023 with オーケストラ」。TVシリーズと劇場版から、虎杖悠仁役の榎木淳弥、伏黒恵役の内田雄馬、釘崎野薔薇役の瀬戸麻沙美、禪院真希役の小松未可子、狗巻棘役の内山昂輝、五条悟役の中村悠一、乙骨憂太役の緒方恵美、祈本里香役の花澤香菜が出演した。ステージに1人ずつ現れる際、榎木はマエストロ、内田はチェロ奏者、瀬戸はバイオリン奏者、中村は縦笛奏者と、オーケストラらしいポーズで観客を沸かす。

キャストが一旦捌けると、オープニングとして「廻廻奇譚」の演奏へ。壇上にはスクリーンが3つ置かれ、中央にはアニメの映像が、両脇にはオーケストラの楽員たちがアップで映されている。疾走感がありつつ、オーケストラならではの豊かでたおやかな音色に会場からは大きな拍手が送られた。次は「劇場版 呪術廻戦 0」より計7曲を披露。キャストは曲ごとに入れ替わりながら、スクリーンの映像に合わせて演技していく。解呪された里香が乙骨に思いを伝えるシーンでは、涙を拭う観客の姿も。演奏後、ステージに1人登壇した榎木は「アフレコに演奏が加わることで、キャラの心情がより伝わりやすい」と述べ、オーケストラによる迫力の演奏を称賛した。

イベントではオーケストラに合わせた生アフレコだけでなく、ミニ朗読劇も展開された。1つ目は、緒方、花澤、小松、内山、中村の劇場版キャストによる「じゅじゅさんぽ!イン・横浜ギャラクシー・ワールド」。物語は早朝、乙骨たちが五条から開演前の遊園地に集められるところから始まる。貸切で遊べるのではと胸を弾ませる生徒らだったが、実はそれには裏があり……。緊迫感のある本編とはまた違う、ほのぼのとしたエピソードを観客は楽しんだ。

次は全キャストが登壇し、「徹底討論! あなたはどっち派? 赫VS蒼」のコーナーへ。このコーナーではAとBで2択のお題が出され、キャストは事前に答えた自らの選択を発表しながら討論していく。選択はほかの人の意見を聞いて、途中で変えてもいいというルール。最終的に観客が「どちらの意見がより納得できたか」という観点でAかBを選び、拍手で答える。

1つ目のお題は「同級生になるならどっち?」。A「1年ズ」には内田と瀬戸、B「2年ズ」には榎木、小松、内山、中村、緒方、花澤が名を連ねる。虎杖を演じていながらBを選んだ榎木には「喉を痛めても棘に治してもらえそう」と声優ならではの理由が。同じくBを選んだ小松は「人見知りだけどパンダになら話しかけられそう」と述べる。また本日イベントに来られなかったパンダ役の関智一もVTRで、小松と同じ理由でBと回答。続けて「なんと言っても2年ズには緒方恵美がいる!」と、先輩の緒方にどこまでも着いていくと意志表明する。討論の結果、キャストは全員Bという結果に。しかし榎木がキャラクターの学年は関係なしに「呪術廻戦」という作品が好きだと力強く叫ぶと、観客の意見も引き分けとなった。

2つ目のお題「1カ月、無人島生活のパートナーにするなら?」では、榎木、内田、小松がA「五条」と、瀬戸、内山、中村、緒方、花澤がB「七海」と回答。「ちゃんとしてる」という理由でBを選んだ中村は、五条は1人でふらりと帰ってしまいそうとイメージを話す。同じく、Bの花澤は「ネチネチした文句を浴びながら、1カ月と言わず何年でも生活してみたい」と少し変わった願望を述べると、それに賛同した小松がAからBへ。Bが多数派となったキャストと同じく、観客の回答もBが圧倒的だった。

結果は出たものの、ここで七海建人役の津田健次郎もVTRで「1人討論! 赫or蒼」という企画を展開する。「1カ月、無人島生活のパートナーにするなら?」ではリゾートとしての無人島だと捉え、より楽しめそうなA「五条」を選択。「担任になってほしいのは?」という質問では、A「五条」、B「歌姫」という選択肢が出されたが、「ユルさが性に合っている」という理由でAを選ぶ。最後には、4日後より放送開始の第2期で展開される「渋谷事変」への期待も煽った。

トークコーナーが終わると、TVシリーズ第1期より16曲を生アフレコを交えながら演奏。その後、榎木、内田、瀬戸、中村のTVシリーズキャストによる朗読劇「じゅじゅさんぽ!イン・横浜ギャラクシー・ワールド リターンズ」が披露される。乙骨たちが早朝の遊園地に呼び出された1年後を舞台に物語は展開された。

終盤、まもなく放送開始の第2期についてトーク。キャストはすでに第1話を鑑賞したそうで、中村は「雰囲気が実に重い」と言いながら自分が出演していることを忘れるほど引き込まれたと話す。榎木は津田も言及していた「渋谷事変」に触れ、「ずっと戦ってる!」とアピール。またイベントでは、崎山蒼志によるエンディングテーマ「燈」の音源も一部解禁された。

最後に榎木がキャストを代表して挨拶。第2期への期待を改めて語りながら、本日の生アフレコを振り返る。榎木が笑顔でステージを去った後、オーケストラが再登場し「劇場版 呪術廻戦 0」のエンディングテーマ「逆夢」を披露。演奏に朗読劇、トークと盛りだくさんのイベントは幕を閉じた。

「じゅじゅフェス2023 with オーケストラ」

OPENING

「廻廻奇譚」
(作詞・作曲:Eve / 編曲:辻峰拓)

「劇場版 呪術廻戦 0」生演奏&生アフレコ

「Together Forever And Ever」
(作曲:堤博明 / 編曲:後藤元信)

「一途」
(作詞・作曲:常田大希 / 編曲:直江香世子)

「What’d You Expect?」
(作曲:照井順政 / 編曲:藪内崇暢)

「Toge And Okkotsu」
(作曲:堤博明 / 編曲:八木遼太郎)

「We Are Stop The Attack」
(作曲:照井順政 / 編曲:直江香世子)

「This Is Pure Love」
(作曲:桶狭間ありさ/編曲:辻峰拓)

「Peace Out」
(作曲:堤博明/編曲:八木遼太郎)

ミニ朗読劇1

トークコーナー1

「呪術廻戦」TVシリーズ第1期 生演奏&生アフレコ

「Impatience ft. Paranom and Kasper」
(作詞:Paranom and Kasper/作曲:堤博明/編曲:大畠裕貴)

「芻霊呪法『共鳴り』」
(作詞:Myia Thornton / 作曲:照井順政 / 編曲:藪内崇暢)

「始まり」
(作曲:桶狭間ありさ / 編曲:後藤元信)

「平等に与えられている不平等な現実」
(作曲:照井順政 / 編曲:八木遼太郎)

「Your Battle is My Battle ft. Chica」
(作詞:Chica / 作曲:堤博明 / 編曲:辻蜂拓)

「時間外労働」
(作曲:照井順政 / 編曲:直江香世子)

「Stand In The Darkness ft. Steve Memmolo」
(作詞:Chica / 作曲:堤博明 / 編曲:辻峰拓)

「LOST IN PARADISE feat. AKLO」
(作詞:LEO、LUTHFI、ALEX、AKLO / 作曲:ALI、 AKLO / 編曲:辻峰拓)

「VIVID VICE」
(作詞・作曲:Who-ya Extended / 編曲:直江香世子)

「呪術廻戦」
(作曲:堤博明、桶狭間ありさ / 編曲:辻峰拓)

「Be Prepared ft. Che Lingo」
(作詞:Che Lingo / 作曲:堤博明 / 編曲:直江香世子)

「不義遊戲」
(作曲:照井順政 / 編曲:藪内崇暢)

「呪術甲子園」
(作曲:桶狭間ありさ / 編曲:大畠裕貴)

「呪術師・伏黒恵」
(作曲:照井順政 / 編曲:直江香世子)

「REMEMBER」
(作詞:Masato(coldrain) / 作曲:堤博明 / 編曲:直江香世子)

「give it back」
(作詞・作曲:中村未来 / 編曲:辻峰拓)

ミニ朗読劇2

トークコーナー2

ENDING

「逆夢」
(作詞・作曲:常田大希 / 編曲:小林雄)