内山夕実「無職転生」から「大事なことを教わった」と感謝、杉田智和らと舞台挨拶に参加

アニメ「無職転生 ~異世界行ったら本気だす~」舞台挨拶の様子。左から浪川大輔、杉田智和、内山夕実、加隈亜衣。

アニメ「無職転生 ~異世界行ったら本気だす~」の舞台挨拶が本日3月6日に東京・TOHOシネマズ日比谷で行われ、ルーデウス役の内山夕実、ルーデウスの前世の男役の杉田智和、エリス役の加隈亜衣、ルイジェルド役の浪川大輔が登壇した。

今回のイベントでは3月16日発売のBlu-ray第4巻に収録されるTV未放映エピソード「エリスのゴブリン討伐」を先行上映。なお「無職転生 ~異世界行ったら本気だす~」のイベントで内山と杉田、加隈、浪川が揃うのは初めてのこととなり、4人はそれぞれ自身が演じたキャラクターについてトークを展開した。

凶暴な性格だが剣術の腕は抜群なエリスを演じた加隈は、当初はエリスの考えていることが掴めず本能で生きているようだという印象を持っていたものの、話数を重ねていくうちにエリス自身も自分が考えていることがわかっていないと感じるようになったという。作中ではルーデウスと同様に、エリスの成長も描かれることから、加隈は大人になっていくごとに現れるエリスのかわいらしさや繊細さにいじらしさを感じたと話し、「エリスのことがどんどん好きになっていき、演じていて楽しかったんですが、(演じるのが)私でいいのかなと不安を感じるほどの繊細さを持っているキャラクターだったので、悩みながら作っていきました」と振り返った。

“デッドエンド(会えば死)”の異名を持つ魔族・スペルド族の戦士であるルイジェルドについて、浪川は壮絶な過去を持つルイジェルドの変化に驚きを感じながらも、ともに冒険者パーティ・デッドエンドを組むルーデウスとエリスに彼が受け入れられていたのかどうかが気になっていたとコメント。内山が浪川の声に強さと優しさを感じることから、気持ちをゆだねることができたと話すと、浪川はうれしそうにほほえむ。デッドエンドの3人の関係性について浪川は「この先の展開がどうなるかはまだわかりませんが、ルーデウスとエリスと行動をともにするうちに、ルイジェルドが2人に背中を預けられるようになっていって、感動しました」と述べる。

杉田演じる前世の男は、生前は34歳無職童貞のニートで転生後は時折モノローグの形で登場する。この設定について杉田は、前世の人間としての考えが、違う役者の声で語られることで主人公の邪魔になってはいけないと考えていた明かし、物語を構成する要素として一歩引いた立場を意識していたと述懐。ルーデウスが自分の人生を歩むにつれて成長していき、杉田の出番が徐々に減っていっていることについては、前向きな成長であることから悲しみはない、と心境を述べる。

内山はルーデウスは自分自身に影響を与えてくれたキャラクター、と説明し、当初はルーデウス役に荷の重さを感じていたというが、杉田の演技に支えられ、役を全うしたいという気持ちにスイッチが入ったとコメント。また特別な能力を持たないルーデウスががむしゃらに進む姿に感銘を受けたという内山は「ルーデウスは失敗を繰り返しながらも、いろんな人の影響を受けながら精一杯生きていくんですが、自分自身がこれから生きていくうえで大事なことを教わったなと感じています」と語る。続けて内山はルーデウスと父・パウロ役の森川智之との掛け合いのシーンなどを挙げ、「無職転生」を通じて数多くの貴重な経験ができたと感謝した。

ここでМCがアニメ「無職転生」にまつわる最新情報を発表するとアナウンスし、内山と杉田が声を揃えてアニメ第2期の制作が決定したことを発表。会場が盛大な拍手に包まれる中、杉田は「内山さんと声を揃えて発表するリハをしていなかったんですが、きれいに合ったので、このコンビネーションをこれからも大事にしていきたいなと思っています」と意気込みを語る。最後に内山と杉田は視聴者やファンへの感謝と第2期への声援を呼びかけ、イベントを締めくくった。

(c)理不尽な孫の手/MFブックス/「無職転生」製作委員会