舞台「フルバ」伊万里有が「マブダチトリオ楽しんで」、坂本真綾の慊人もボイスで登場

舞台「フルーツバスケット」ゲネプロの様子。

高屋奈月原作による舞台「フルーツバスケット」が本日3月4日に東京・日本橋三井ホールにて開幕した。

「フルーツバスケット」は女子高生の本田透と、異性に触れると動物に変身してしまう由希、夾ら草摩家の面々の物語。舞台ではTVアニメと同様に、坂本真綾演じる草摩慊人がボイスで登場するという演出も行われた。

公演前に行われた囲み取材では、本田透役の吉田綾乃クリスティー(乃木坂46)、草摩由希役の北川尚弥、草摩夾役の橋本祥平、草摩綾女役の仲田博喜、草摩はとり役の伊万里有、草摩紫呉役の安里勇哉が登壇。主役の透を演じる吉田は「最初このお話をいただいたときは、世界中で愛される作品の主役がどうして私なのか」と不安とプレッシャーを感じたと話しつつ、「ですが稽古を進めていくにつれ楽しみな気持ちが大きくなり、今は『フルーツバスケット』の世界をいろんな方に広められたらと思います」と意気込みを熱く語る。北川は「アニメから飛び出てきたような世界観を皆さまにお届けできたら」と話し、橋本も「草摩一族+αで一丸となって作品に取り組みました。主人公の透と出会うことで成長していく各キャラクターの姿を見せられたらと思います」と公演を楽しみにしているファンへそれぞれがメッセージを送った。

はとり役の伊万里は「今日はタツノオトシゴの勝負下着を履いてきました!」と気合十分。そして「綾女・はとり・紫呉のマブダチトリオ3人はキャストも同い年同士で仲のよさが伝わるかなと思います。この3人の他愛もないシーンも楽しんでいただきたい」と続けた。紫呉を演じる安里も「透・由希・夾も素敵ですが、われわれ真のマブダチトリオで、透たちに負けない気持ちでがんばりたい」と自身の役柄に意欲をみせる。そして綾女役の仲田は「どのキャラクターも中心人物と言って過言ではないくらい濃いキャラクターが集まっている」と話しつつ、「重たいシーンもありますが、そんな空気を一変して笑って楽しんでもらえるような綾女を演じていけたら」と熱を込めた。

続いて、役作りで難しいと感じた部分を尋ねられると、橋本は「夾はつらい過去を背負ったキャラクターで、僕は真逆の育ち方をしたので、彼をどこまで理解できるのか悩みました。せめて全力で彼に寄り添おうと思い稽古期間を過ごしてきましたね」と、真摯に役柄に取り組んできた姿をうかがわせる。対して「キャラクターがスッと自分の中に入ってきた」と話す伊万里は、「自分は普段あまり泣くほうではないのですが、原作を観ていて大切な人との思い出を自分の手で消さないといけないというシーンにはツーッと涙が出てしまいました」と原作を観ての思いを語った。

また「自分以外で気になるキャラクターは誰か」という質問には、安里から「安達勇人さん演じる利津は大きなインパクトを皆さんに残せると思う」と意味深なコメントが。仲田は「全キャラクター魅力的ですが、由希のことは自分の役柄も相まってつい兄目線で見てしまう」とはにかみ笑顔を浮かた。さらに「自身の役で特に注目してほしいシーン」については、北川から「顎クイをするシーンがあるので顎クイです!」とピンポイントな見どころが飛び出し、周りから「さすが王子様」とツッコミが入るなど和気あいあいとした雰囲気で取材は進行していった。橋本は「自分を鼓舞するためにも言いますが、最後の夾のシーンは『フルーツバスケット』の物語としても重要な部分を担っているシーンになりますので、ぜひ注目して観ていただきたいです」と物語の軸となるポイントについても触れ、期待を煽る。

最後に、本番に向けて吉田は「こういった時勢の中で本日無事に初日を迎えることが出来たことを感謝しております。誰1人欠けることなく千秋楽まで全員で走り切れたらと思いますので、よろしくお願い致します」と公演を心待ちにするファンへのメッセージを送り、囲み取材は終了した。舞台「フルーツバスケット」は3月13日まで上演。平日公演ではメンバーを変えながらアフタートークが実施され、3月13日の千秋楽は配信も行われる。

舞台「フルーツバスケット」

期間:2022年3月4日(金)~13日(日)
会場:東京都 日本橋三井ホール

スタッフ

原作:高屋奈月「フルーツバスケット」(白泉社・花とゆめCOMICS)
脚本・総合演出:毛利亘宏(少年社中)
演出:長谷川太郎(少年社中)
ほか

キャスト

本田透:吉田綾乃クリスティー
草摩由希:北川尚弥
草摩夾:橋本祥平

草摩綾女:仲田博喜
草摩潑春:田村升吾

草摩紅葉:古賀瑠
草摩楽羅:関根優那
草摩利津:安達勇人
草摩杞紗:鎌田英怜奈
草摩燈路:陣慶昭
魚谷ありさ:南千紗登
花島咲:中村裕香里

本田今日子:芳賀優里亜
草摩藉真:稲垣成弥

草摩はとり:伊万里有

草摩紫呉:安里勇哉

アンサンブル:久保早里奈、徳岡あんな、西尾咲良、西澤佳就

(c)高屋奈月・白泉社/舞台フルーツバスケット製作委員会2022