うさぎ生誕イベ「セーラームーンCrystal」第4期キャラデザ只野和子からコメントも

「USAGI BIRTHDAY SPECIAL PARTY」の様子。

武内直子「美少女戦士セーラームーン」の月野うさぎの誕生日を祝うイベント「USAGI BIRTHDAY SPECIAL PARTY」が、本日6月30日に東京・ラフォーレミュージアム原宿にて行われた。

イベントには「美少女戦士セーラームーン」の楽曲を手がけてきた作曲家・小坂明子、トリビュートアルバム「美少女戦士セーラームーンTHE 25TH ANNIVERSARY MEMORIAL TRIBUTE」に参加した月蝕會議、「乃木坂46版 ミュージカル『美少女戦士セーラームーン』」でタキシード仮面/地場衛役を務める石井美絵子、「“Pretty Guardian Sailor Moon” The Super Live」より、セーラームーン/月野うさぎ役の夢宮加菜枝、タキシード仮面/地場衛役の立道梨緒奈、原作の担当編集・小佐野文雄氏が登場した。

冒頭、小佐野氏とともに2017年6月から現在までに展開されたさまざまなコラボ企画を振り返った後、テレビアニメ「美少女戦士セーラームーンS」より、公式Twitterとオフィシャルファンクラブでのファン投票で選ばれた2作品を上映。第92話「素敵な美少年?天王はるかの秘密」と、第111話「聖杯の神秘な力!ムーン二段変身」が会場に設置されたモニターに映し出されると、観客は懐かしのシーンに見入っていた。

続くライブパートでは月蝕會議が「風も空もきっと・・・」と「ラ・ソウルジャー(La soldier)」の2曲を披露。歌唱担当のキリンは「セーラームーンファンの皆さんとうさぎちゃんのお誕生日をお祝いできること、うれしく光栄に思っています。私たちがカバーしたことで、原曲の素晴らしさを再確認するきっかけになってくれれば」と語った。

また「セーラームーン」の関連楽曲を450曲以上生み出してきた小坂は、「今日はうさぎちゃんにプレゼントしたくて練習してきました」と、これまで1度もピアノで披露したことがないという「みんな誰かに愛されて」を演奏。月蝕會議とのセッションで「タキシード・ミラージュ」を披露すると会場の熱も最高潮に達した。

イベントも後半に差し掛かったころ、「セーラームーン」の25周年プロジェクト新情報のコーナーに突入。8月28・29日に東京芸術劇場、9月7日に大阪フェスティバルホールにて開催される「美少女戦士セーラームーン Classic Concert 2018」のセットリストが公開され、キャラクターソングコーナーや有澤孝紀による劇伴メドレー、堀江美都子の歌唱曲などが明かされる。

さらに昨年のバースデーイベントで劇場版の制作が発表された「美少女戦士セーラームーンCrystal」の第4期「デッド・ムーン編」のキャラクターデザインを、只野和子が担当することも明らかに。只野は「美少女戦士セーラームーン」「美少女戦士セーラームーンR」「劇場版美少女戦士セーラームーンR」と、テレビアニメ放送開始からキャラクターデザイン、作画監督を担当。只野からの「25年前に携わった作品に、新たに参加出来るとは夢にも思いませんでした」「後期シリーズは初デザインということもあり、より緊張感を持って取り組んでいきたいと思います」というコメントが読み上げられ、客席からは大きなどよめきと歓喜の声が上がった。そのほか「武内直子文庫コレクション」と題した書籍が、秋から毎月2冊ずつ刊行されることも伝えられた。

そしてステージ上には石井が招き入れられ、6月24日まで天王洲銀河劇場で行われていた「乃木坂46版 ミュージカル『美少女戦士セーラームーン』」のダイジェスト映像が上映された。千秋楽を終えたばかりの石井は「まだ終わって1週間しか経っていないんですが、またみんなに会いたいなと思います」と感慨深そうに語り、「最初に(乃木坂46版ミュージカルの)お話を聞いたときは不安もあったんですけど、乃木坂46のメンバーと一緒にお稽古して本番を迎えて、彼女たちと融合したことはいい相乗効果になったと感じました」と舞台を振り返る。「『セーラームーン』って女の子が戦うのが物語の主軸ですが、だからといって女性だけのものではなくて。個人的には地球上に存在している全員に観てもらいたい作品(笑)。生きるうえで大切な愛を描いていると思っているので。だから今回、乃木坂46版をやったことで、『セーラームーン』をあまり知らなかった男性の方にも観ていただく機会になった」と続けた。

また9月21日より東京・TBS赤坂ACTシアターにて上演される9月公演へ向け、「キャスト一同の絆も、6月より確実に増していて。乃木坂46のメンバーが、どんどん『セーラームーン』が大好きになっているので、『セーラームーン』をずっと好きな人にも、胸を張って観に来て頂ける作品になっています。是非『Team MOON』と『Team STAR』、両方見て違いも楽しんでいただけたら」との意気込みを語った。

さらに8月31日から9月9日まで東京・AiiA 2.5 Theater Tokyoにて上演される「“Pretty Guardian Sailor Moon” The Super Live」の東京プレビュー公演に出演するセーラームーン/月野うさぎ役の1人である夢宮、タキシード仮面/地場衛役の立道が登場した。東京プレビュー公演は、昨日6月29日にキャストや構成が発表されたばかり。夢宮は「今までお稽古はしてきたんですけど、昨日発表されて、もっと頑張っていかないとなと」と語り、立道は「昨日発表されて、本当にやるんだなと。さらに気を引き締めていこうっていう気持ちが強くなりました」と述べた。

これまで「セーラームーン」の舞台にさまざまな役柄で出演してきた立道。「今作品で4作目になるんですけど、今までは何かしら露出があったんですね。でも今回何も露出してない(笑)。それに前髪がある!」と過去に演じたルベウスやセーラースターメイカーとのビジュアルとの違いを語ると、会場から笑いが起こる。またセーラー戦士たちの衣装についても「戦士感が強いというか、戦う感じが強い衣装になっていて。キレイでかっこいいです」とアピールした。そして「今までのミュージカルとも乃木坂46版とも違うパフォーマンスショーで、TAKAHIROさん演出ということでダンスが多い公演になっています。日本だけにとどまらず、世界に向けて発信できる作品になってます。応援よろしくお願いします」と、本公演の魅力を語った。また小佐野も「これまで以上にカッコよさを追求した内容。今までとは違う感じになると思うので、楽しみにしていただけたら」と太鼓判を押した。「“Pretty Guardian Sailor Moon” The Super Live」東京プレビュー公演のチケットは、本日よりファンクラブ会員先行がスタートしている。

イベントのラストは「ムーンライト伝説」を全員で合唱。小佐野氏が「90年代にアニメを観ていただいたときには、“大きなお友達”と“小さなお友達”と2グループありまして。その頃の“小さなお友達”が、今度は“大きなお友達”になって観に来てくださって。また新たな“小さなお友達”もいて、うれしく思ってます。これからもたくさんの企画を考えていきますので、応援お願いします」と、本日のイベントを締めくくった。

只野和子コメント

25年前に携わった作品に、新たに参加出来るとは夢にも思いませんでした。
今でも世界中で愛されている作品に再びキャラクターデザイナーとして関わる事が出来てとても嬉しいです。
後期シリーズは初デザインということもあり、より緊張感を持って取り組んでいきたいと思います。
これからもセーラームーン共々応援して下さいね! (*- -)(*_ _)ペコリ 只野和子