ミュージカル「この世界の片隅に」アンジェラ・アキが音楽担当、10年ぶりに日本活動再開
こうの史代原作による舞台「ミュージカル『この世界の片隅に』」の音楽担当として、アンジェラ・アキが参加することが発表された。
2024年5月に東京・日生劇場で上演されたのち、全国ツアー公演として6月から7月にかけて各地をまわる舞台「ミュージカル『この世界の片隅に』」。物語の舞台である広島県呉市にて大千穐楽を迎える。
なおアンジェラ・アキは、「ミュージカル『この世界の片隅に』」への音楽制作参加と同時に日本での活動を再開。同ミュージカルのために書き下ろされた楽曲「この世界のあちこちに」を2024年2月7日に配信リリースする。10年ぶりの日本での再始動に関してアンジェラ・アキは「私は日本語にこだわりながら、ミュージカル音楽を一生作り続けていきたい。そう思っています」とコメントを寄せた。
アンジェラ・アキコメント
この度、『この世界の片隅で』ミュージカルに音楽担当として参加させて頂く事になりました。
ミュージカルの音楽作家になりたくて、10年前にアメリカの音楽大学に入学し、作曲を学び直しました。その学びの体験を経て、この素晴らしい作品に巡り会えた事を心から光栄に思っています。
そして、この作品の発表をもって日本での活動を再開させて頂きます。
シンガー・ソングライターとして曲を書くことと、ミュージカル音楽作家として曲を書くこと。その一番大きな違いは、視点です。シンガー・ソングライターとして曲を作るときは私の個人的な視点で書きますが、ミュージカルの場合はキャラクターの視点。そのキャラクターがどの場面で何を感じているのか、その視点になって、言葉ではなくまず音で考えてみる。そのときにどんな音が鳴っているのが正しいのかを探していく。難しいことではあったけれど、ものすごくやりがいを感じている自分がいました。
ミュージカルは総合芸術。関わる全員が答えを探し、何度も書き直したりしながら一緒に作品を作り上げる。この喜び、この経験は、一回やって“楽しかったな”で終われるようなものではありません。私は日本語にこだわりながら、ミュージカル音楽を一生作り続けていきたい。そう思っています。
ミュージカル「この世界の片隅に」
日程:2024年5月
会場:東京都 日生劇場
日程:2024年6月~7月
会場:北海道、岩手、新潟、愛知、長野、茨城、大阪、広島
スタッフ
原作:こうの史代『この世界の片隅に』(ゼノンコミックス/コアミックス)
音楽:アンジェラ・アキ
脚本・演出:上田一豪
キャスト
浦野すず:昆夏美、大原櫻子
北條周作:海宝直人、村井良大
白木リン:平野綾、桜井玲香
黒村径子:音月桂
ほか