マンガアーカイブ機構、増田まんが美術館の大石卓氏が代表理事に就任 事業内容明らかに
一般社団法人マンガアーカイブ機構の事業内容が発表された。マンガアーカイブ機構は、日本の商業マンガに関する紙の原画や関連資料、また雑誌・単行本といった公刊物を後世へ保存・継承すべく設立された法人。代表理事には、日本の原画保存事業で中心的な役割を果たしている横手市増田まんが美術館館長・大石卓氏が就任した。
5月1日に設立されたマンガアーカイブ機構。その設立にあたっては、日本における主要なマンガ出版社で組織するコミック出版社の会が出資協力を行い、文化庁が実施する「メディア芸術連携基盤等整備事業」における取り組みとして連携する形で進められた。今後も出版社・マンガ家団体・マンガ産業に関わる法人などの“産”、マンガ研究に携わる大学・学校法人などの“学”、国・県・自治体の“官”が連携していく。
マンガアーカイブ機構は、急速に飽和しつつある、全国のマンガ関連施設における収蔵スペースの拡大を早急に実現すべく、秋田県横手市増田町にある伝統的建造物・内蔵を活用しての原画収蔵能力の強化などを目指す。具体的な収蔵原画の選定については、今後アーカイブ有識者会議を諮問機関として設置する予定だ。9月にはマンガアーカイブ機構の公式サイトもオープンし、マンガの原画収蔵などに関する活動が本格的にスタートする。
一般社団法人マンガアーカイブ機構
所在地:秋田県横手市増田町増田字新町285(横手市増田まんが美術館内)
役員構成:代表理事/大石卓(横手市増田まんが美術財団)、業務執行理事/吉村和真(京都精華大学)、理事/鈴木寛之(熊本大学)、理事/森田浩章(株式会社講談社)、監事/桶田大介(シティライツ法律事務所)
設立:2023年5月1日