ヤマシタトモコが現代思想「フェミニズムの現在」特集に登場、「GALS!」にまつわる論考も

現代思想2020年3月臨時増刊号「総特集 フェミニズムの現在」

ヤマシタトモコのインタビューが、本日2月18日に発売された現代思想2020年3月臨時増刊号「総特集 フェミニズムの現在」(青土社)に掲載されている。

「私たちを締め出さない物語」と題された本インタビューでは、フィール・ヤング(祥伝社)にて連載中の「違国日記」を中心に、ヤマシタが同作で描こうとしている“連帯”についてや、母娘への意識、マンガを描くうえで気を付けている点などを、約1万5000字にわたり語っている。また女性の話題のみならず、「違国日記」や「さんかく窓の外側は夜」に見られる新たな男性像についても言及。「ひばりの朝」や「夢は夜ひらく」といった過去作にも触れながら、暴力や差別に自覚的であることの重要性について述べている。

また本特集では牧野あおい「さよならミニスカート」などを例に出しながら、少女マンガが持つフェミニズム的視点についてトミヤマユキコが綴った「現代の少女マンガとフェミニズム」、藤井みほなの「GALS!」に着目した関根麻里恵「『ギャル(文化)』と『正義』と『エンパワメント』――『GALS!』に憧れたすべてのギャルへ」といったテキストも収録されている。