「三護さんのガレージセール」商品売って得るのはお金だけでなく、幸福な出会い

「三護さんのガレージセール」

「書店員 波山個間子」などで知られる黒谷知也の単行本「三護さんのガレージセール」が、本日10月29日に竹書房より刊行された。

「三護さんのガレージセール」は、在宅仕事のため人との触れ合いに飢えていた主人公・林三護(はやしさんご)が、気軽に人と接する手段としてガレージセールを行うショート作品。文庫本を買った客がページとページの間に挟まっていた四つ葉のクローバーを返しに来たことから交流が始まったり、続けざまに瓶が売れ何事かと思ったらご近所で梅の実の収穫をしていて混ぜてもらったり、鍋を売ったことからおでんの話で盛り上がったり、ガレージを訪れる人々との思わぬ出会いや体験を描く。また巻末には、SNSで話題となった短編「束の間の幻影」2本も収められている。