「テルマエ・ロマエ」完結時から20年後描く続編1巻、還暦間近のルシウスが再び奔走

「続テルマエ・ロマエ」1巻 (c)ヤマザキマリ/集英社

ヤマザキマリ「続テルマエ・ロマエ」の1巻が、本日4月4日に集英社より発売された。

少年ジャンプ+で連載中の同作は、浴場設計士のルシウスが古代ローマと現代日本を行き来する様子を描くコメディ「テルマエ・ロマエ」の続編。前作完結時から20年後、ルシウスは還暦間近となっていた。腰痛を患い、妻のさつきは謎の失踪、息子マリウスとは親子不和とさまざまな問題を抱えるルシウスだが、さらに彼を悩ませるのはローマの風呂の仕事。そんな悩みを解く鍵は日本の温泉にあり……。温泉改革のために再び古代ローマと現代日本を行き来し、問題解決に奔走するルシウスの姿が描写される。

単行本には各エピソードの舞台となっている温泉地について紹介するヤマザキ描き下ろしのエッセイも収録。ヤマザキは「続編では舞台を実際に日本各地に存在している温泉に絞っています。有名温泉地から秘湯に至るまで、私たち日本人の心の健康を司ってきた温泉の素晴らしさを、還暦間近の、ちょっとだけ日本語を覚えた、誇り高き古代ローマ人ルシウスと共に実感していただければ幸いです」とコメントしている。

ヤマザキマリ コメント

前作『テルマエ・ロマエ』の完結から11年、その間に私はいくつかの漫画作品やエッセイなどを刊行してきましたが、描きたいものは存分に描いてきたし、漫画という表現自体からそろそろ離れてもいい頃か、などと思っていたところに、友人の「皆にとってのヤマザキマリはやはり『テルマエ・ロマエ』のヤマザキマリなんだよ」という一言が深く響き、もう一度、少し年をとったルシウスと一緒に古代ローマと日本の温泉を巡る旅をしてみようという気持ちになりました。
続編では舞台を実際に日本各地に存在している温泉に絞っています。有名温泉地から秘湯に至るまで、私たち日本人の心の健康を司ってきた温泉の素晴らしさを、還暦間近の、ちょっとだけ日本語を覚えた、誇り高き古代ローマ人ルシウスと共に実感していただければ幸いです。
単行本には各エピソードの舞台となっている温泉地の情報も記載しております。『続テルマエ・ロマエ』は是非温泉に持参していただくガイドブックととしてもご利用ください。