みなもと太郎が心不全で死去、代表作に「ホモホモ7」「風雲児たち」

「風雲児たち 幕末編」1巻

みなもと太郎が8月7日に心不全のため死去した。74歳だった。

みなもとは1947年3月2日、京都府生まれ。1967年に別冊りぼん秋の号(集英社)に掲載された「兄貴かんぱい」でデビューする。1970年には週刊少年マガジン(講談社)で「ホモホモ7」の連載を開始し、人気を博す。1979年に月刊少年ワールド(潮出版)でスタートさせた「風雲児たち」は、翌1980年からはコミックトム(潮出版)、2001年からはコミック乱(リイド社)と、掲載誌を変えながら40年以上にわたって連載された。2004年には歴史マンガの新境地開拓とマンガ文化への貢献により、第8回手塚治虫文化賞特別賞を受賞。2010年には「風雲児たち 幕末編」で第14回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞に輝き、2020年にも「風雲児たち」で第49回日本漫画家協会賞大賞を受賞した。なお「風雲児たち」は2018年にNHKで三谷幸喜脚本によりドラマ化、2019年には同じく三谷の作・演出で歌舞伎化を果たしている。

葬儀は家族のみで執り行われたとのこと。リイド社の公式サイトでは、ファンとのお別れの会については今後の状況を慎重に見極めつつ検討し、「風雲児たち 幕末編」の続刊は追ってコミック乱の誌面およびリイド社の公式サイトで告知すると発表された。また「40年以上に渡り連載され、世代を超えて愛されてきた『風雲児たち』はついに未完となりましたが、マンガ家として、またマンガ研究家として、先生が遺してくださったものの大きさは計り知れません。みなもと先生の生前のご功績に対する心からの敬意とともに、謹んで哀悼の意を表します」というコメントも掲載されている。