「ダイの大冒険」これからの展開に前野智昭「竜騎衆が観られるだけで泣きそう」

「AnimeJapan 2021」内で行われたアニメ「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」ステージイベントより。左から前野智昭、早見沙織、種崎敦美、豊永利行、梶裕貴。

三条陸稲田浩司原作によるアニメ「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」のステージイベントが、「AnimeJapan 2021」内で本日3月28日に行われた。

4月3日放送の第26話から第3クールに突入する「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」。イベントの冒頭ではダイ役の種崎敦美による気の抜けた「アバンストラッシュ」という挨拶を皮切りに、ポップ役の豊永利行は「ベタン」、レオナ役の早見沙織は「ベホマ」、クロコダイン役の前野智昭は「メラゾーマ……出ませんでした!」、ヒュンケル役の梶裕貴は「アムド」と、それぞれ自己紹介の後に付け足した。

一同が着席すると、会場のスクリーンではこれまでオンエアされたエピソードを振り返る映像が流される。観終わった種崎は「第22話のデパートに行くエピソードからつらい展開が多くて、ダイの成長がありつつも、ドラゴンの騎士の宿命があって……バンッ!てなりました」と言葉にならない感情の高まりを表現した。

ポップに話題がおよぶと、豊永は「最初の頃から成長して、頼もしい仲間感が出てきていますね。原作ファンとしても『このあと楽しみすぎるぅー!』と思いました」とコメント。「クロコダインとちょっといいコンビになってきているのもうれしいですね」という感想には、前野が「初めて2人が戦ったとき、ポップが絶対勝てない相手とわかっていながらクロコダインに立ち向かってきた。クロコダインにはその経験からくるポップへの信頼のようなものがあって、その信頼が徐々に強くなっていくのもこの作品の魅力ですね」と応じた。

原作ファンとして熱量の高いトークを繰り広げる豊永と前野に続き、梶も「僕も原作にはすごく思い入れがあって、連載当時リアルタイムで読んでいた作品のアニメに関わらせていただけるのがすごくうれしかったです」と原作愛を滲ませる。またヒュンケルがレオナに許されたシーンに梶が言及すると、早見は「あのシーンは大好きです」と同意し、レオナについては「みんなと行動をともにしながらも自立しているところがあって。デパートのエピソードなどではおてんばな姿も見せるんですが、役目を果たすところではキリっとまったく違う表情を見せるんですよね」とその魅力を語った。

これまでのエピソードについて語り合った一同は、続いてまだ放送されていない第26話の予告を視聴する。前野は1991年から1992年まで放送されていた前作アニメでは描かれなかったストーリーがこれから映像化されることを踏まえて、「竜騎衆が観られるだけで泣きそうですよ」としみじみ。豊永、梶とともに「我々は30年待った!」と念願が叶う喜びをわかち合っていた。

そしてここでダイとバランを描いたイメージビジュアルが公開に。種崎はビジュアルを眺め「ダイ役に決まったとき、一番に頭をよぎったのがバランとのエピソードでした。それがもうすぐ放送されるんだな、お届けできるんだなと思うと感無量です」と述べた。ひと通りキャスト陣がビジュアルについてコメントした後、話題は会場に置かれた、布に包まれている謎のオブジェに移る。種崎によって布が取り去られると、露わになったのはダイの剣のレプリカ。キャスト陣は声を揃えて「カッコいい!」と叫んでいた。

終盤には登壇者がそれぞれ、視聴者に向けてメッセージを送る。最後に種崎は「25話までも熱い展開でしたが、まだ熱い冒険が続いていきます。原作をご存知の皆さんも、今回のアニメで初めて『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』に触れた皆さんも、すごい展開が待っていますので、よろしくお願いします」と締めくくった。

※種崎敦美の崎はたつさきが正式表記。

(c)三条陸稲田浩司/集英社・ダイの大冒険製作委員会・テレビ東京 (c)SQUARE ENIX CO., LTD.