未知が失われた世界で誰も知らない星に降り立つ、瀬野反人のSF「しらずの遭難星」

「しらずの遭難星」上巻

「ヘテロゲニア リンギスティコ ~異種族言語学入門~」の瀬野反人による新作「しらずの遭難星」の上巻が、本日8月18日に発売された。

ウルトラジャンプ(集英社)で連載中の「しらずの遭難星」は、あらゆる場所・事物がデータベースに集積され、未知がなくなった世界を舞台に描くSF。未知による不安や恐怖は世界から消え去ったものの、未だに未知や未踏を求め宇宙をさまよう“探索者”が存在していた。そんな探索者の1人であるジアは、最後の未踏の地とされる“死後の世界”を求めていたが、偶然にもデータベースにはない消滅まであと1年という星に降り立つ。そしてジアは自分を追って同じ星に落ちてきてしまった警官・ラミュと遭遇し、遭難生活をともにすることになる。