鈴木ジュリエッタ「名探偵 耕子は憂鬱」が連載化、横溝正史の金田一に対する愛を形に

「名探偵 耕子は憂鬱」の扉ページ。

鈴木ジュリエッタの新連載「名探偵 耕子は憂鬱」が、本日9月4日発売の花とゆめ19号(白泉社)にてスタートした。

「名探偵 耕子は憂鬱」は空前のミステリーブームに沸く昭和中期を舞台に、18歳の探偵見習い・耕子が難事件に挑む様子を描く物語。全国に素人探偵が急増したため、国は3つの難事件を解決した者にのみ、探偵の免状を与えるという新法を作った。耕子は難事件を無事解決し、探偵になれるのか。同作は花とゆめ3号に掲載された読み切りが人気を博し、連載化したもの。巻頭ページで鈴木は「尊敬する横溝先生の金田一シリーズに対する私の愛の形」とコメントを発表し、横溝正史の「金田一耕助」シリーズへのリスペクトを語った。「神様はじめました」「忍恋」の鈴木が描く新作に注目したい。

また今号では、「かぐや姫のかくしごと」の楠木薫による新連載「婚約者を雇ってみましたが」が開幕。西の端の国ロクティヴィアの姫・ヴィクトリアは王を目指すが、悪政を敷いた3代前の女王のせいで、ロクティヴィアでは女は王になれない。無能な家臣たちに政治を任せておけず、国政に参加すべく偽の婚約者を雇い、彼に台本を渡して国を救おうとするが……。このほか花とゆめ14・15合併号に掲載された、さくまれんの読み切り「ルチルの錬金術」の新エピソードが登場した。