舞台「W3」明日開幕!パフォーマーたちが手塚治虫の世界をセリフなしで再現

舞台「Amazing Performance W3」公開ゲネプロより。

手塚治虫原作による舞台「Amazing Performance W3(ワンダースリー)」の公開ゲネプロが、本日6月1日に東京・DDD AOYAMA CROSS THEATERにて行われた。

1965年に連載された「W3」は、地球の調査にやってきた3人の宇宙人と地球人の少年・真一がさまざまな悪と戦うSF活劇。舞台「Amazing Performance W3」は構成と演出にウォーリー木下を迎え、セリフのない“ノンバーバル”という演出方法で上演される。本日の公演では西島数博、フィリップ・エマール、川原一馬、椎原夕加里、石井咲といった5名のパフォーマーが、さまざまな役を入れ替わり立ち代わりで務めていった。

まず物語は銀河連盟の宇宙人たちが、戦争ばかりしている野蛮な星“地球”を救うか、反陽子爆弾で消してしまうか評決するところからスタート。舞台の幕には日用品で表現された宇宙人たちが影絵で映し出され、マンガの吹き出しを模して彼らの話している言葉が伝えられる。

幕が開くと、壇上には主人公・真一の部屋のセットが登場。真一が机に向かっていると、地球の未来をジャッジするべく変身させられ宇宙から派遣されてきたウサギ、カモ、馬が部屋に現れる。派手なプロジェクションマッピングが繰り広げられるなか、真一に見つからないよう隠れようとする調査員たちは大きく身体を使って部屋中を駆け回る。

最初は地球のことを野蛮な星だと認識していたが、乱暴だが純真な真一に出会ったことで考えを改めていく調査員たち。さまざまな悪者が真一の部屋にやってくるが、真一はじめ一同はダンスやアクロバット、パントマイムなどを用いながらそれに対抗する。

また途中には真一の寝具として使われていた布団に、車に乗った一同のアニメーション映像が映し出される一幕も。そのほかサーカス芸やパントマイム、ボイスパフォーマンスなどありとあらゆる方法で「W3」の世界観が表現され、舞台は幕を閉じた。

舞台「Amazing Performance W3」は明日7月1日から9日までと、11月3日から2018年3月4日までの期間中に上演。詳細は本作の公式サイトにて確認を。

手塚治虫 生誕90周年記念 Amazing Performance W3(ワンダースリー)

期間:2017年7月1日(土)~9日(日)、11月3日(金・祝)~2018年3月4日(日)
会場:DDD AOYAMA CROSS THEATER

原作:手塚治虫「W3(ワンダースリー)」
構成・演出:ウォーリー木下
料金:6500円 ※未就学児入場不可

キャスト

teamA:西島数博、フィリップ・エマール、川原一馬、椎原夕加里、松本ユキ子
teamB:藍実成、坂口修一、梅澤裕介、石井咲、関口満紀枝
Understudy:廣瀬水美