ドラマ「フェルマーの料理」伝説のシェフ・渋谷は仲村トオル、魚見は白石聖

上段から仲村トオル、下段左から板垣李光人、白石聖、宮澤エマ。

小林有吾原作によるTVドラマ「フェルマーの料理」の追加キャストが解禁に。渋谷克洋役を仲村トオル、乾孫六役を板垣李光人、魚見亜由役を白石聖、福田寧々役を宮澤エマが演じる。

今回は高橋文哉演じる北田岳と、志尊淳演じる朝倉海を取り巻く人物たちのキャストが解禁された。料理界の伝説のシェフと呼ばれる渋谷は、謎の男とともに海と3人で密会を重ねているという役どころ。孫六はKの味に感動したことをきっかけに海のもとで修業しており、Kの最年少シェフで岳のよきライバルとなるが、岳の活躍に複雑な感情も抱いている。魚見はヴェルス学園の水泳部に所属し、岳とは食堂のアルバイトを通じて知り合う。口調は乱暴ながら面倒見がよく、岳に勇気を与えている。Kの給仕長・寧々は、Kが開く前の海のことを知る人物。顧客データの収集・管理など料理以外の仕事を完璧にこなし、海の自宅の家事代行も別料金で請け負っている。

自身の役柄を“甘くないデザート”または“アルコール度数の高い食後酒”と例えた仲村は「<シェフ>=<スタッフの方々や視聴者の皆さん>の期待に応えられる[素材]になれるように、逆算した下ごしらえをして臨みたいと思っています」と作品にちなんでコメント。板垣は孫六が岳をライバル視していることに触れつつ「劇中と同じく、僕自身もこの作品の中で必死に喰らいついていきたいと思っています」と意気込んだ。水泳経験があまりないと言う白石は「オリンピック選手を目指す魚見とはかなりギャップがある状態なので、水泳練習を重ねるところからスタートしています」と明かす。マンガ原作の実写化に初出演する宮澤エマは「キャスト、スタッフの皆さんと謎多き福田寧々というキャラクターを創り上げていくのが楽しみです」と語った。

10月放送の「フェルマーの料理」は、数学者を志すも挫折した天才数学少年・岳が、レストラン・Kのオーナーシェフ・海と出会うところから始まる物語。料理の世界に導かれた岳が、数学的思考で料理という難題に立ち向かう姿が描かれる。

仲村トオル(渋谷克洋役)コメント

公務員はこれまでかなり演ってきましたが、料理の世界を描いた物語への出演経験は凄く少ないです。
以前、「料理は最短最速で感動させるエンターテインメント。音楽より速く、映画やドラマよりはるかに速く、舌に乗せた瞬間に」という誰かの言葉を聞いて、少し悔しく、かなり納得したことを思い出しました。
38年前に「マガジン」漫画原作の実写版で役者を始めた自分との縁も感じる原作、そして脚本には最短最速の感動の理由やプロセスが強い説得力で理論的に描かれていて、とても良いと思いました。
僕の役柄の担当は[甘くないデザート]または[アルコール度数の高い食後酒]といったところのような気がしています。いずれにしても<シェフ>=<スタッフの方々や視聴者の皆さん>の期待に応えられる[素材]になれるように、逆算した下ごしらえをして臨みたいと思っています。

板垣李光人(乾孫六役)コメント

今回こうして素敵なキャスト・スタッフ、魅力的な原作の作品に関われることを心からうれしく思います。
僕が演じる乾孫六は志尊淳さん演じる朝倉海の背中を追い、高橋文哉くん演じる北田岳をライバル視しながらも切磋琢磨していきます。そんなふうに劇中と同じく、僕自身もこの作品の中で必死に喰らいついていきたいと思っています。
原作を読んで、まず料理と数学という、一見すると関わりのないような2つがこんなにも面白く溶け合うことに驚きました。今回お話をいただいてから原作を拝読したのですが、あっという間に読み終えてしまい、今は続きが気になって仕方ありません。また、ドラマではこの物語がどういうふうに描かれてゆくのだろうというところも、キャストながらとても楽しみにしています。
様々な色を持ったキャラクターたちが、それぞれの想いを抱いて1つのレストランの中で切磋琢磨する、そんな熱い姿を皆さんにお届けできるのではと思っています。
彼らの青春と美しい料理、ぜひとも併せてご賞味ください。

白石聖(魚見亜由役)コメント

私がこのお仕事を始めて間もない頃以来の久々のTBS作品だったので、うれしさと同時に初心に立ち返るような気持ちになりました。私自身水泳経験があまりなく・・・オリンピック選手を目指す魚見とはかなりギャップがある状態なので、水泳練習を重ねるところからスタートしています。
原作を読んで、まさか数学と料理という、全く想像もしていなかった取り合わせに驚きました。また、大きな挫折を経験した上で新たな道を切り拓く岳の姿には、失敗したり悩んだ時間も決して無駄じゃないんだと肯定してもらえた様な気持ちになりました。
原作を読んだ時、ピンチや挫折を乗り越えて、新たな世界に挑む岳の姿には感銘を受けました。魚見もきっと同じように岳に勇気づけられていると思います。その等身大の気持ちを皆さんとも共有できるように、大切に演じたいと思います。お楽しみに!

宮澤エマ(福田寧々役)コメント

漫画原作の実写化に参加するのは初めてで、どうやってアプローチしようかと、今は色々と妄想をしている段階です。原作から学びつつドラマのオリジナルな世界観の中でキャスト、スタッフの皆さんと謎多き福田寧々というキャラクターを創り上げていくのが楽しみです。
原作を読んで、レシピ開発におけるクリエイティビティと旨味への追求に、いかに数学が関わってくるのか、想像したこともなかった世界がとても興味深いなと感じました。その上で論理だけでは辿り着けない味、レシピが、ドラマを通して創り出されていく快感があってページを捲る手を止められませんでした。2Dの世界で想像した味とドラマの映像を通して刺激される五感もきっとまた違うと思うのでそこも楽しみです。
人と「美味しい時間」を共有するのが個人的に大好きな私は、このドラマを通してその空間を提供するプロフェッショナルたちの裏側を垣間見ることにワクワクしています。ドラマならではのストーリー展開もあると聞いているので、是非そこも楽しんでいただけるよう、頑張りたいと思います。

金曜ドラマ「フェルマーの料理」

TBS:2023年10月より毎週金曜日22:00~22:54

スタッフ

製作著作:TBS
原作:小林有吾「フェルマーの料理」(講談社「月刊少年マガジン」連載)
脚本:渡辺雄介、三浦希紗
プロデューサー:中西真央
演出:石井康晴、平野俊一、大内舞子

キャスト

北田岳:高橋文哉
朝倉海:志尊淳
赤松蘭菜:小芝風花
乾孫六:板垣李光人
魚見亜由:白石聖
福田寧々:宮澤エマ
渋谷克洋:仲村トオル