ZINE文化を紐解く年代記、COMITIA同人誌数百冊の紹介や今日マチ子インタビュー

「日本のZINEについて知っていることすべて」表紙イラストは丹野杏香、デザインは山田和寛(nipponia)が手がけた。

デザイン誌・アイデア(誠文堂新光社)の連載企画「日本のZINEについて知っていることすべて」が書籍化された。

「日本のZINEについて知っていることすべて」は同人誌、リトルプレス、ミニコミとも呼ばれる“誰にも頼まれていないけど自分が作りたいから作る自主的な出版物”ZINEの歴史をまとめた年代記。ばるぼら、野中モモという日本のZINE文化に造詣が深い2人が、豊富な参考資料をテーマごとに分類し対談形式で解説していく内容となっている。

ZINE文化に関わりの深い著名人のインタビューも掲載。マンガ関係者では、学生時代にミニコミ「Juicy Fruits」を発行していた今日マチ子、1970年代のニューウェイヴコミックを代表するマンガ誌・漫金超の編集を手がけていたマンガ評論家・村上知彦、オリジナル同人誌即売会COMITIAの実行委員会代表を務める中村公彦といった面々が登場した。

そのほか「コミティアと自主制作漫画誌の30年」と題した章では、代表の中村、BELNE山川直人による座談会を掲載。内藤泰弘村田蓮爾オノ・ナツメあらゐけいいちといった、現在は人気作家として活動するマンガ家が無名の時代に発行していた本が多数紹介されている。