「ヒロアカ」の深みにつながる「ヴィジランテ」は明日最終回、両作のキャストが一堂に

アニメ「僕のヒーローアカデミア」と「ヴィジランテ -僕のヒーローアカデミア ILLEGALS-」合同ステージより。左から諏訪部順一、山下大輝、梅田修一朗、吉野裕行

アニメ「僕のヒーローアカデミア」と「ヴィジランテ -僕のヒーローアカデミア ILLEGALS-」のキャストによるトークイベントが、3月28日に東京・東京ビッグサイトで行なわれた「AnimeJapan 2026」で開催された。

2025年に「FINAL SEASON」が放送され、完結を迎えた「ヒロアカ」と、同作のスピンオフとして放送中の「ヴィジランテ」。イベントには「ヒロアカ」の主人公・デク役の山下大輝、「ヴィジランテ」の主人公・コーイチ役の梅田修一朗、両作品に登場するイレイザーヘッド役の諏訪部順一、プレゼント・マイク役の吉野裕行が登壇した。山下は「ステージを最後まで楽しんでください! よろしくお願いしまーっシュ!」と、梅田は「俺は今年もAnimejapanにやって来た男! ザ・クロウラー!」と元気に挨拶する。

まずは、明日3月30日にTVアニメ第2期のクライマックスを迎える「ヴィジランテ」について、梅田を中心にトークを展開する。コーイチは物語の中で大きな成長を遂げるキャラクター。第1期と比べてどのように気持ちが変化したかを問われると、梅田は「コーイチは、最初は周りに巻き込まれながらヴィジランテ活動を行っていったが、僕自身も、師匠役の間宮(康弘)さん、ポップ役の長谷川(育美)さんと、アフレコで自然とつながっていくことが増え、パワーが出しやすくなったと感じるところがあります」と答える。

現在放送中の「東京スカイエッグ編」では、No.6の暗躍によって東京スカイエッグ爆破事件が発生。「ヒロアカ」でもおなじみのプロヒーローたちが活躍する中、コーイチが目を見張るような成長を見せる。ヒーローたちのピンチを救ったコーイチのシーンについて、梅田は「いつも通り必死で演じていました。『KGDDDDD!!(気合をギュッとしてドドドドドーン)』と叫ぶシーンは、がむしゃらになって、原作よりも『D』が1つ多かったかも」とユーモアを交えながら回想。山下は「気持ちが昂ると、文字数を超えちゃうよね」と梅田に理解を示しつつ、このシーンで登場するオールマイトについて「画風が全然違う。存在感の塊のようなカッコよさがある。全盛期でフルパワーを使えている時代のオールマイトを見ると、尊くて、カッコよくて、とても泣けてきます」と語った。

さらに「ヴィジランテ」から、相澤、白雲、山田らの雄英高校時代を描いたエピソード「相澤学生編」の話題へ。吉野は「『ヒロアカ』が始まったときに、生徒と同じ目線にならないようにというディレクションを受けて演じていたが、『ヴィジランテ』では、もう一度若い学生役を演じることになったので、難しさがあった」と振り返る。白雲との関係性が描かれたエピソードについて、諏訪部は「原作を読んでいて、いずれこのエピソードをやりたいと思っていた。今回、演じることができてよかったです。相澤も山田も、キャラクターのバックボーンが埋められて、深みにつながったのかなと。『ヴィジランテ』を観て、『ヒロアカ』のエピソードをもう一度観ていただくと、よりエモいと思っていただける」と話した。

「相澤学生編」について、山下は「キャラクターの過去が知れてうれしかった。『ヒロアカ』のキャラクターは、いろいろなものを抱えて戦っているが、彼らが強くなる根幹を知ることができ、より一層キャラクターの造詣が深くなりました」とコメント。諏訪部は「相澤は『ヒロアカ』ではある種、覚悟が決まっている人物だが、迷っていた過去の経験があったからこそ、迷っている生徒たちと真摯に向き合えるのかなと思いました」と考えを述べた。

続いて「ヒロアカ FINAL SEASON クローズアップ!」と称するコーナーへと移り、「ヒロアカ」の最終決戦で描かれた各キャラクターの印象的なエピソードを振り返ることに。まずは第166話「相澤くんから。」より、相澤とプレゼント・マイク、そして黒霧とのシーンが紹介される。「ヴィジランテ」の「相澤学生編」とリンクするこのシーンについて、吉野は「『ヴィジランテ』でも白雲が亡くなるところを見ていたが、あまりそこは考えたくないなと。彼自身が話したまんまが届けばいいなと思いながら演じていました」とアフレコ時の思いを明かす。

同じシーンについて、諏訪部は「改めてこのエピソードを観ると、胸にくるものがある。『ヴィジランテ』で『相澤学生編』を演じる前にこのシーンを収録したのですが、気持ちの流れとしては『ヒロアカ』につながる部分もあったのかなと思う」とコメント。山下は両腕を失い、窮地に陥ったデクのもとに相澤たちが駆け付けたシーンについて、「心のどこかで誰かが……という気持ちはあったのかなと。今回は、“みんなで救けだす”ことを主軸にしているので、ここから始まるんだという登場だった。そして、あんな状態でも、まずみんなの心配をするデクの考え方が改めてすごいなと感じるシーンだった」と語った。

「FINAL SEASON」のラストでは、相澤とプレゼント・マイクが白雲と通じることで、オール・フォー・ワン撃破につながった。ラストバトルの印象を問われた梅田は、「みんなが助けに来るのも胸が熱くなる展開ですが、なによりデク役の山下さんのお芝居が……。漏れる息すべてが、デクと過ごした時間を物語っているようで、息を呑むのも忘れるような山下さんの演技に、ただただ『がんばれ、デク』と応援していました、」と熱のこもった感想を述べた。

最後に山下は「『ヒロアカ』は終わったという感じがまだまったくしていなくて、いつか実感する日がくるのかなと思います。こうやって振り返ってみると、深い思い出が蘇ります」と感慨深げに語る。そして「『ヴィジランテ』を見ると、『ヒロアカ』の世界は過去にこんなことがあり、とても深い物語だなと感じることができます。ぜひ『ヴィジランテ』も見ていただき、キャラクターの熱い部分を感じて楽しんでいただけたらと思います」とコメント。梅田は「『ヒロアカ』は最終回を終え、まだ熱覚めやらぬといったところですが、『ヴィジランテ』はまだ最終回を残しています。皆さんの“ヒロアカ愛”をそのままに、『ヴィジランテ』を楽しんで、応援していただけたらと思います。コーイチの決断を見届けてください」と呼びかける。

諏訪部は「『ヒロアカ』は原作として区切りがついていますが、(アニメ10周年の)メモリアルな展開もあるようで楽しみです。そして、『ヴィジランテ』が、今回最終回を迎えるのですが、原作も続きがありますので応援をよろしくお願いします」と挨拶。吉野は「『ヒロアカ』も面白いですね。そして『ヴィジランテ』も面白いですね。ヒーローになる物語と、ヒーローを辞める物語ですよ。ヒーローじゃなくても、ヒーローになるうる人間がいるということなんですよね。ヒーローじゃなくても、正しく生きたいと思いました」と述べる。最後は山下と梅田からの「さらに向こうへ!」の掛け声に、会場全員が「プルスウルトラ!」と応えた。

「ヴィジランテ -僕のヒーローアカデミア ILLEGALS-」第2期

放送中

スタッフ

原作:古橋秀之別天荒人堀越耕平「ヴィジランテ -僕のヒーローアカデミア ILLEGALS-」(集英社ジャンプ コミックス刊)
監督:鈴木健一
シリーズ構成・脚本:黒田洋介
キャラクターデザイン:吉田隆彦
美術監督:渡辺幸浩
色彩設計:のぼりはるこ
撮影監督:張盈穎
3DCG監督:佐々木瑞生
編集:廣瀬清志
音楽:林ゆうき、山城ショウゴ、古橋勇紀
音響監督:三間雅文
プロダクション・スーパーバイズ:ボンズ
アニメーション制作:ボンズフィルム

キャスト

灰廻航一:梅田修一朗
ポップ☆ステップ:長谷川育美
ナックルダスター:間宮康弘
キャプテン・セレブリティ:森川智之
塚内真:瀬戸麻沙美
塚内直正:川島得愛
蟹屋敷モニカ:植田佳奈
ファットガム:興津和幸
ベストジーニスト:緑川光
エッジショット:鎌苅健太
オールマイト:三宅健太
傷顔の男:八代拓
相澤消太:諏訪部順一
白雲朧:小野賢章
山田ひざし:吉野裕行
香山睡:渡辺明乃
ハイネス・パープル:小山力也