「リベンジャーズ」観客を前に、北村匠海「燃やし続けた思いを受け取ってもらえたら」

左から清水尋也、鈴木伸之、北村匠海、間宮祥太朗、眞栄田郷敦。

和久井健原作による実写映画「東京リベンジャーズ」の“リベンジプレミアイベント”が、本日6月30日に東京・ニッショーホールにて実施された。

7月9日に全国公開される映画「東京リベンジャーズ」は、タイムリープ能力を持った主人公・タケミチこと花垣武道が、不良学生だった10年前にタイムスリップしたことから始まる物語。本日のイベントには、タケミチ役の北村匠海、キヨマサこと清水将貴役の鈴木伸之、稀咲鉄太役の間宮祥太朗、三ツ谷隆役の眞栄田郷敦、半間修二役の清水尋也が登場した。

映画を観終わったばかりの観客たちの前に、サプライズで登場したキャスト陣。北村は「本来なら去年公開される映画だったので、やっとという気持ち。僕らもずっと同じ炎を燃やしながら来ましたけど、みんなに託せるんだと。映画が完成するってこんなに感動するんだなって」と感慨深げに語る。また鈴木は「俺のこと嫌いになりましたよね?」と映画を観た観客に向かって恐る恐る問いかける。さらに「10年ぐらい俳優の活動をさせてもらってますけど、今までで一番悪い役なので(笑)」と苦笑いを浮かべながらも「こういうふうにお届けできてうれしい気持ちでいっぱいです」と語った。

前回行われたイベントでは無観客を余儀なくされ、今回はついに有観客でのイベント実施となった。それについて北村は「何度リベンジすれば気が済むんだってぐらい(笑)。でも茨をかき分けてやっと届けられる作品なので、強い映画になるなって感じてます」と自信をのぞかせる。また清水は客席の反応に「(舞台に)出てきたときに皆さんの熱量を感じました。改めてこの映画の持ってるエネルギーを再確認しましたね」とコメント。そして間宮は「僕と尋也としては、続編がないことには困っちゃうなって(笑)。その理由は映画を観たみなさんならわかると思うんですけど……」と、自身の演じたキャラクターの出番には少々不満がある様子。しかし「続編はお客さん次第ですから。大きくはここにいるみんなのために、小さくは俺と尋也のために(笑)、続編の後押しをしていただけたら」と述べると、北村も「これに関しては僕からもぜひ!」と続けた。

キャスト同士の仲のよさを感じてもらおうと、ここからは北村がMCを担当することに。1つ目の「誰が一番強いのか?」という質問には、間宮が「俺は郷敦が空手やってるって聞いて……」と眞栄田に話しかける。すると眞栄田は「空手はずっとやってますね、全米2位です」と淡々と返し、その答えに驚きを隠せない登壇者たちは「優勝!」「郷敦しか勝たん!」と声を上げた。さらに自身のカッコいい登場シーンを問われると、間宮は「バイクで登場したマイキーと、微動だにせずすれ違うシーンかな」と回答。また出番があまり多くなかった清水は「階段の上でメガネをクッてやるシーン! 絞り出してこれっす(笑)」と答え、観客を笑わせる。さらに鈴木が「僕は前半の賭博のシーンで、西成のおじさんをイメージしながらお金を数えているところ!」とウケを狙うものの、客席からはリアクションがなく「滑った!」と慌てていた。

また初めて会ったときの印象について聞かれると、メンバーの中で唯一ほかの出演者と共演経験がない眞栄田へのコメントが集中する。北村が「ずっと(兄である)真剣佑から話を聞いてたんですけど、キラキラしてる方だなって印象ですね。華やか」と語ると、鈴木も「お兄さんはめちゃくちゃ明るいタイプだけど、郷敦くんはちゃんとしてて対照的」と述べ、さらに間宮も「めちゃくちゃ礼儀正しいよね。今も真横向いてしゃべってるし(笑)」と続けた。また眞栄田とは同学年だという清水は「初めて会ったとき思ったのは『身体エグッ』(笑)」と、空手で鍛えたであろう肉体を絶賛した。

最後は北村が「何度もリベンジしてきました。この時代だからこそ起きたことですが、時間がかかったからこそ感じられる思いがあります。今日、皆さんの熱量だったり反応を見て、楽しんでもらえたんだなって自信になりました。公開まであと一歩ですが、1年以上燃やし続けた思いを受け取ってもらえたら」と語り、イベントを締めくくった。

映画「東京リベンジャーズ」

2021年7月9日(金)全国公開

原作:和久井健「東京卍リベンジャーズ」(講談社「週刊少年マガジン」連載中)
キャスト:北村匠海、山田裕貴、杉野遥亮、今田美桜、鈴木伸之、眞栄田郷敦、清水尋也、磯村勇斗、間宮祥太朗、吉沢亮
監督:英勉
配給:ワーナー・ブラザース映画

(c)和久井健/講談社 (c)2020 映画「東京リベンジャーズ」製作委員会