映画「ホムンクルス」冒頭映像が到着、成田凌が綾野剛の頭蓋骨に穴を開ける

映画「ホムンクルス」冒頭映像より。

山本英夫原作による実写映画「ホムンクルス」の冒頭映像が解禁。主人公・名越進役の綾野剛と監督の清水崇からコメントも到着した。

映像は成田凌演じる医学生・伊藤学が、名越の頭蓋骨に穴を開ける手術“トレパネーション”を施すシーンからスタート。millennium paradeが担当する同作のメインテーマ「Trepanation」をバックに、心の歪み“ホムンクルス”が見えるようになってしまった名越の姿が収められた。

4月2日に公開される映画「ホムンクルス」は、第六感を芽生えさせる手術“トレパネーション”を受け、他人の深層心理が“ホムンクルス”という異形として見えるようになったホームレスの男・名越進を描く作品。原作のマンガにはないオリジナルの展開が描かれる。

綾野剛コメント

自分のホムンクルスは何だと思うか

僕が“ホムンクルス”だとしたら、見えるのはその時に自分が生きている役だろうなと。役が変わるたびに僕の“ホムンクルス”も変わっていくと思います。

これから映画を観る人へのメッセージ

清水監督が真剣に原作漫画に向き合った結晶が映像化されています。完全オリジナルでもなく、原作をなぞっただけの完全原作モノでもない。だからこそ映画化した意味があるんだと言える作品になりました。映画館でも、Netflixでも、皆さんによきタイミングと状況で目撃してもらえたら幸せです。また劇伴や主題歌も素晴らしいので、音楽好きにはぜひ映画館という爆音の中で体感してもらえたら幸いです。

清水崇監督コメント

自分のホムンクルスは何だと思うか

6~8歳くらいの、ずっと一人で遊んでいる男の子だと思います。
おそらく6歳の頃、幼稚園の砂場で遊んでいる時に生まれ、性分も14歳頃にはほぼ定まっていたと思います。
その頃に僕は大切な何かを置き忘れたまま、今に至ってしまっている気がしています。ずっとです。
周囲の人の言動や振る舞いを窺い、同時に存在する幾つかの世界を探り、怖がりながらも時に強がり、見えた感情や吸収した感覚を砂や粘土で自分色に形作っていく。手前味噌ですが……拙作「呪怨」の白い男の子:俊雄、たぶんあんな姿ではないかと。

これから映画を観る人へのメッセージ

これは、少し変わった毛色の映画です。
皆さんが今まで観てこられたどんな作品とも違うかもしれません。
でも、皆さんの誰にでも触れ、エグって、寄り添ってくると思います。
“心の距離感や触れ合い”に怯え、閉ざし、癒され、開いて……
皆さんの、身近にいてくれる人や世界の見方や感覚に少しでも何かしら生み落とせたら幸いです。 

映画「ホムンクルス」

2021年4月2日(金)公開

スタッフ

出演:綾野剛、成田凌、岸井ゆきの、石井杏奈、内野聖陽
監督:清水崇
原作:山本英夫「ホムンクルス」(小学館「ビッグスピリッツコミックス」刊)
脚本:内藤瑛亮、松久育紀、清水崇
音楽:ermhoi、江崎文武
プロデュース:古草昌実
企画プロデューサー:宮崎大
プロデューサー:中林千賀子、三宅はるえ
配給:エイベックス・ピクチャーズ
制作プロダクション:ブースタープロジェクト In association with Netflix

※江崎文武の崎はたつさきが正式表記。

(c)2021 山本英夫・小学館/エイベックス・ピクチャーズ