「プリパラ」新作に涙した”Memorial”な一日、「プリ☆チャン」初披露曲も満載

2020年12月7日2020年12月7日 editor

ミラクル☆キラッツ。左から青葉りんか役の厚木那奈美、桃山みらい役の林鼓子、萌黄えも役の久保田未夢。

TVアニメ「プリパラ」と「キラッとプリ☆チャン」のキャストによるライブイベント「プリパラ＆キラッとプリ☆チャン Winter Live 2020」が、去る12月6日に千葉・幕張メッセイベントホールで昼夜2公演にわたり開催された。

昨年12月に行われた「プリパラ＆キラッとプリ☆チャン Winter Live 2019」以来、1年ぶりの有観客ライブは、この日の放送回で初オンエアされたばかりの「キラッとプリ☆チャン」新オープニングテーマ「ルミナンスプリンセス」で幕を開けた。序盤はプリパラアイドルのライブが繰り広げられ、そのトップバッターを飾ったのはSoLaMi Dressing。9月に行った配信ライブで「SoLaMi Dressingで歌いたい！」と言っていた6人でのパフォーマンスが早くも実現した形だ。感染症対策のため声援を出すことがかなわない中でも、会場に集まったファンはペンライトを振り、拍手を贈って思いを届ける。「コノウタトマレイヒ」では定番となっている動物の鳴き声のコールを観客が手を叩くリズムで表現したり、「メイクマニー・メイクドリーム」では「掴みとるみゃあ～！」としゅうかが力強く宣言する声の余韻までが楽しめたりと、歓声がない中での工夫や、だからこそ気付ける魅力も感じられた。キャスト陣も集まったファンの姿を目の当たりにしてこぼれるような笑顔を見せ、時折涙ぐむことも。いつも以上のハイテンションで序盤を駆け抜けた。

続いてゴーゴー！マスコッツことキラッCHU、メルパン、ラビリィが初のパフォーマンスを披露。ふわふわのスカートの裾を翻しながら、「キラッとプリ☆チャンランド」を元気いっぱいに歌った。リングマリィ、メルティックスター、ミラクル☆キラッツの3組がおなじみの楽曲で会場を盛り上げたあと、静かに歌い始めたみらいとだいあは、「MEMORIES FOR FUTURE」で温かいハーモニーを会場に届け、2人で手をつないだままステージを後にした。

ライブは再びプリパラアイドルのターンへ。その後もソロ曲やユニット曲がメドレー形式で次々展開されていく。そんな中、シオンの「にの！秘密にしていたあの曲を、ここで披露する準備はいいか？」という呼びかけから、シオンとにのによる新曲「以心伝心パンチライン」がサプライズでお披露目に。2人の情熱が表現された楽曲に、ファンは緑のペンライトを力強く振って応えた。

歌い終えたところで、Run Girls, Run！の3人がMCで登場。温かい拍手で迎えられ、林鼓子は「どうしよう……！すごく、感動してます…！」と笑顔を見せる。そして3人が2021年4月から「キラッとプリ☆チャン」の「クイーンズグランプリ編」がスタートすることを伝えると、客席からはさらに大きな拍手が贈られた。そしてNonSugar、MY☆DREAM、Gaarmageddon、DressingPafe、SoLaMi▽SMILEの5組が、各チームを象徴するような楽曲をかわるがわる披露。それぞれの個性が合わさった「プリパラ」ワールドの魅力を存分にアピールした。

終盤はアリス・ペペロンチーノのデビュー曲「sunshine smiles」など、プリ☆チャンアイドルたちの初披露曲が続々と届けられる。アリスを演じるファイルーズあいは「人前で歌うのが初めて」とのことだったが、アリスらしい明るくまっすぐな歌声を会場の隅々まで届けた。続くソルルの「Despertar del SOL!」では、アニメでもまだまだ謎の多いソルルのミステリアスな魅力と、歌に込められた思いに魅入られる観客。さらに2人の美しいハーモニーから始まるリングマリィの「コトバ・ブーケ」では、微笑みながら視線を交わし、教会をバックに見つめ合う2人の姿に、客席からは祝福の拍手が贈られた。そして最後を飾るのはもちろん、メルティックスターとミラクル☆キラッツ。「Merry Merry Fantasia!」で緩急の激しいクールなダンスを見せつけるメルティックスターと、「ミラクルコースター」でハッピーな雰囲気を振りまくミラクル☆キラッツ、それぞれの魅力を体現したパフォーマンスで、最後まで会場を盛り上げた。

夜の部では、「アイドルタイムプリパラ」のクライマックスでSoLaMi Dressingが歌った「Memorial」や、前回の配信ライブでお披露目されたふわりの新曲「パルプス・ノンフィクション♪」など、昼の部とは異なる楽曲も交えてライブが進む。出演者もファンもすっかり新たな応援の仕方に慣れた様子で、会場は普段と変わらない熱気に包まれた。そんな中、SoLaMi▽SMILEによる告知コーナーで、「プリパラ」のアプリ「アイドルランドプリパラ」の続報、そしてアプリと連動した「プリパラ」の新作アニメ配信が伝えられる。まさかの発表にファンが鳴りやまない拍手で喜びを表現する中、SoLaMi▽SMILEの3人は「みんなのおかげだよー！」と感激した様子で手を振り、「きっとこれから楽しいことがたくさん待っているので、皆さんぜひ楽しみにしていてください！」と笑顔で呼びかけた。

久しぶりの有観客でのライブ、そして「プリパラ」の新作発表に、キャスト陣の挨拶でもさまざまな思いが語られた。朝日奈丸佳は「毎回最後になってしまうんじゃないかと思いながらこの衣装を着るんですが、必ず次もまたこの場に立てるようがんばります」と決意を述べ、MY☆DREAMは前回大地葉が体調不良で欠席となったことを受け、ようやくチームが揃った喜びを叫ぶ。澁谷梓希は「もう、うれしくって………」と新作発表に涙がこらえきれない様子で、山北早紀も「DressingPafe、いよいよ神アイドルになれるのかな!? ならせてくださーい!!」と期待を寄せた。斎賀みつきは「こうやってみんなでライブができることは奇跡なんです」と実感を込めて語り、「自分ができることをと思って、精一杯やらせていただきました」と挨拶。ファイルーズは「マスクしていても、皆さんのキラキラ笑顔が私のところまで届いて、それが本当に本当にうれしかったです」と初ライブの感想を語った。芹澤優は「本当に本当に、皆さんに会いたかったでーす！」と思いを叫び、そして「プリパラ」の新作発表を受け、「皆さんが応援してくだされば、本当に『プリパラ』はなんでも願いが叶うんだなと感じました。ありがとうございます！」と涙ぐみながらも感謝を述べた。

林は無事にライブが開催できたことへの感謝を語ったあと、「やりたいことがあるんです」と切り出し、「皆さん、『プリティーシリーズ』は好きですか？」と問いかける。アニメ「プリパラ」の第1話でみれぃがらぁらに投げかけた名セリフ「プリパラは好きぷり？」を彷彿とさせるこの問いかけに、ファンが大きな拍手で答えると、林は「ありがとうございます！なら、大丈夫です！」と満面の笑顔を贈った。そして最後は、出演者全員で「Make It!!」を歌唱。「プリパラ」の放送終了後も歌い続けられてきたこの曲の「夢はもう夢じゃない」というフレーズが、ひときわ大きな意味を持って響き渡った夜だった。

なおこの日の公演は生配信も行われ、本日12月7日23時59分までアーカイブ視聴が可能。視聴チケットは本日19時まで販売されている。

「プリパラ＆キラッとプリ☆チャン Winter Live 2020」

会場：千葉県幕張メッセイベントホール

出演：林鼓子（桃山みらい役）、久保田未夢（萌黄えも役 / 北条そふぃ役）、厚木那奈美（青葉りんか役）、芹澤優（南みれぃ役 / 赤城あんな役）、若井友希（レオナ・ウェスト役 / 緑川さら役）、森嶋優花（紫藤める役）、茜屋日海夏（真中らぁら役 / 金森まりあ役）、徳井青空（黒川すず役）、佐々木李子（だいあ役）、ファイルーズあい（アリス・ペペロンチーノ役）、山下七海（キラッCHU役 / 太陽ペッパー役）、大森日雅（メルパン役 / 月川ちり役）、田中美海（ラビリィ役 / 真中のん役）、斎賀みつき（ソルル役 / 紫京院ひびき役）、山北早紀（東堂シオン役）、澁谷梓希（ドロシー・ウェスト役）、牧野由依（黒須あろま役）、渡部優衣（白玉みかん役）、真田アサミ（ガァルル役）、佐藤あずさ（緑風ふわり役 / ファララ・ア・ラーム役）、伊達朱里紗（夢川ゆい役）、大地葉（虹色にの役）、山田唯菜（幸多みちる役）、朝日奈丸佳（華園しゅうか役）、Run Girls, Run！