「ジブリの“大じゃない”博覧会」愛知で開催、「アーヤと魔女」初公開資料も

「ジブリの“大じゃない”博覧会」ビジュアル (c)TS (c)Studio Ghibli

「ジブリの“大じゃない”博覧会」が、愛知・愛知県美術館ギャラリーで7月22日から9月3日まで開催される。

大村秀章愛知県知事の依頼を受け、「イベントや展覧会がほとんどなくなってしまったこういう時だからこそ、ジブリパーク開設を2年後に控えた愛知県の皆さんにジブリで楽しんでいただきたい」との思いから開催に至ったという「ジブリの“大じゃない”博覧会」。同展では初公開の資料として、今冬NHK総合テレビで放送予定の「アーヤと魔女」のキャラクター人形と、2022年秋開業の公園施設・ジブリパークの建築模型やスケッチが披露される。記念写真コーナーでは東京・三鷹の森ジブリ美術館のネコバスが用意されるほか、「天空の城ラピュタ」「かぐや姫の物語」といったジブリ作品の名場面を背景に撮影が可能。巨大な湯婆婆と銭婆のおみくじ、宮崎駿が選んだ児童文学作品の直筆推薦文コーナーも設けられる。

「ジブリの“大じゃない”博覧会」は日時指定入場券制。8月10日までの入場チケットは7月4日10時、8月12日以降の入場チケットは7月18日10時にローソンチケットで発売される。なお同会場にて開催予定だった「ジブリの大博覧会~ジブリパーク、開園まであと2年。~」は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期となっている。

中島清文(スタジオジブリ代表取締役社長)コメント

この夏、コロナウイルス感染拡大防止のため、多くの展覧会が中止、延期に追い込まれています。私どもの「ジブリの大博覧会~ジブリパーク、開園まであと2年。~」も開催延期となりました。
なのになぜ、この展覧会を開催しているのか?
じつは、この展覧会の仕掛け人は大村(秀章)知事です。新型コロナウイルスが一旦落ち着きを見せている中、何かジブリの展示をやってもらえないか。そんな依頼が主催者である中日新聞社に入ったのは5月の終わりのこと。そのまま私どもに相談がありました。
そして、その条件を聞いて驚きました。なんと、企画から制作まで準備期間はわずか1か月余り。しかも、「展示物は2mの間隔をあけ観客が密にならないようにすること」という厳しい条件付きです。ジブリの展覧会といえば、一回では見切れないほどの膨大な展示物に埋め尽くされた、密度の濃さが特徴です。それを禁じられたらジブリらしさを打ち出せません。さすがに無理ではないかという意見もありました。
しかし、イベントや展覧会がほとんどなくなってしまったこういう時だからこそ、ジブリパーク開設を2年後に控えた愛知県の皆さんにジブリで楽しんでいただきたい。大村知事の県民始め全国の皆さんに笑顔と元気をお届けしたいとの思いに何とかこたえたい。そう考え直し、知恵を出し合った結果が今回の展覧会なのです。
「ジブリの大博覧会」はまた来年以降に開催いたします。今回は、「大じゃない」けど、やっぱりジブリの博覧会。様々な機会にお披露目した制作物が並びます。そして初出しとなる展示もご用意しています。感染予防のためにいろいろとご不便をおかけしますが、少しでも楽しい時間を過ごしていただけたら幸いです。

「ジブリの“大じゃない”博覧会」

期間:2020年7月22日(水)~9月3日(木)※8月11日(火)は休館日。
時間:10:00~18:00(金曜は午後8時まで、入場は閉場30分前まで)
会場:愛知県 愛知県美術館ギャラリー
料金:平日一般1400円、平日高大生1000円、平日小中学生700円、土日祝一般1500円、土日祝高大生1100円、土日祝小中学生800円