藤巻忠俊が「いい味を出していた」と語る、夢の世界が舞台のバトルロイヤルもの

「Dreamers」のカラーカット。(c)Charles Compain/Shibuya Productions/Shueisha

マンガ、アニメ、ゲームのイベント「MAGIC(Monaco Anime Game International Conferences)」にて毎年募集しているマンガ賞「マンガ・コンテスト」にて大賞を受賞した、Charles Compainの「Dreamers」が、本日6月9日に少年ジャンプ+にて公開された。

「Dreamers」は人を夢の中に招待できる不思議なノートによって、とある人物の夢の中でバトルロイヤルに参加させられることになった子供たちを描く物語。今回の「マンガ・コンテスト」では藤巻忠俊が審査委員長を務めており、「夢の世界のビジュアルや画面の演出がいい味を出していました」とコメントしている。Charles Compainは大賞受賞について「元々、ただの理系の学生で22歳でマンガを描くことを決めたのです…このマンガを皆さんに読んで頂けるということは、そう決めて良かった証です」と語った。

「マンガ・コンテスト」は「MAGIC」を主催するシブヤ プロダクションズと、少年ジャンプ+編集部の共催によって行われたもの。毎年モナコ公国で開催されている「MAGIC」だが、今年は新型コロナウイルス感染症拡大の影響により開催が延期となり、「マンガ・コンテスト」の最終審査が別途行われた。なお少年ジャンプ+では「マンガ・コンテスト」で準入選となったKine Guiotの「Truffle Pig」を明日6月10日に公開する。

藤巻忠俊の「Dreamers」総評

夢の世界のビジュアルや画面の演出がいい味を出していました。線は少しぎこちないですが、キャラクターの表情も魅力的に描けていると思います。ただ夢の世界のルールがややこしくほとんど会話で説明されているため、ストーリーや主人公たちの感情・目的などがスッと頭に入ってきません。例えば「ルールによって具体的にどれだけ大金が得られるか、またそのリスク」がわかり、実際に夢から覚めた時にお金を手にしていたという描写があれば、主人公たちが必死に戦うことに説得力が出ると思います。せっかくの良い世界観を活かすためにも、わかりやすく伝えることを意識してほしいと思います。

Charles Compainコメント

僕にとって最も重要なコンテストの大賞を受賞できて、大変光栄です。元々、ただの理系の学生で22歳でマンガを描くことを決めたのです…このマンガを皆さんに読んで頂けるということは、そう決めて良かった証です。『Dreamers』を読んで応援して頂く皆様に感謝をしております!