戸田恵子出演で絵本「もったいないばあさん」アニメ化、YouTubeにて6言語で配信

日本語版でもったいないばあさん役を演じる戸田恵子。

真珠まりこによる絵本「もったいないばあさん」を原作とするショートアニメの無料配信が、世界環境デーである本日6月5日にYouTubeにてスタート。日本語版では、もったいないばあさん役を戸田恵子が務めた。

作者の真珠が「もったいない」の意味を息子に聞かれ、答えられなかったことをきっかけに2004年に誕生した「もったいないばあさん」シリーズ。「もったいない」という言葉の意味と大切さを、子どもたちに伝える絵本シリーズとしてこれまで17作品が刊行され、日本だけでなく韓国、ベトナム、中国、フランス、インドなど海外でも親しまれている。

このたびのアニメは講談社と環境省が共同でプロデュース。日本語、英語、フランス語、スペイン語、中国語、ヒンディー語の6言語の吹き替えでシリーズ4作品が映像化された。アニメは本日6月5日に配信された「もったいないばあさん かわを ゆく」を皮切りに、毎週金曜日に1話ずつ公開予定。講談社のYouTube公式チャンネルである、講談社えほんチャンネル、フル☆アニTV、いちなるTV、ボンボンアカデミー、海外向けにanime manga officialチャンネルにて視聴することができる。

戸田と真珠からはコメントも到着。本作で初めて老婆の役を務めるという戸田は、本作を視聴する子供とその親に向け「ただ『もったいない』と子どもたちを叱るだけでなく、どうしてもったいないのか。そこにはちゃんとした理由があることをわかってもらえたらいいですね」とメッセージを寄せ、真珠は「『もったいない』の心があれば、この世界はもっとよくなると思うのです。だから、アニメーションとなって世界の人たちにもったいないばあさんからのメッセージを見ていただけるのは、とてもうれしいです」と喜びを伝えた。

戸田恵子(日本語版もったいないばあさん役)コメント

「もったいないばあさん」は見た目がとてもファンキーで、元気溌溂としていて、私にとっては理想のおばあさんです。モノが豊富にあふれている時代なので、なかなか「もったいない」と思うことはないかもしれません。お母さんやお父さんにもこの作品をご覧いただき、ただ「もったいない」と子どもたちを叱るだけでなく、どうしてもったいないのか。そこにはちゃんとした理由があることをわかってもらえたらいいですね。

真珠まりこコメント

「もったいないってどういう意味?」息子に聞かれ、答えられなかったことがきっかけで、もったいないばあさんの絵本を作りました。「もったいない」は、ただ無駄なことをしないというだけでなく、自然の恵み、いただく命、作ってくれた人に感謝する気持ち、他の人や物を大切に思う思いやりがこめられています。それを一言でいうと、敬う心。自分たちだけが正しい、自分さえ良ければと思うのではなく、分け合い、他の人が大切に思っていることを、同じように大事に思うこと。私は、もったいないばあさんは、いまの時代に必要なメッセージを伝えるおばあさんで「もったいない」の心があれば、この世界はもっとよくなると思うのです。だから、アニメーションとなって世界の人たちにもったいないばあさんからのメッセージを見ていただけるのは、 とてもうれしいです。

アニメ「もったいないばあさん」シリーズ 配信スケジュール

2020年6月5日(金):「もったいないばあさん かわを ゆく」
2020年6月12日(金):「もったいないばあさん」
2020年6月19日(金):「もったいないばあさんの いただきます」
2020年6月26日(金):「もったいないばあさん まほうの くにへ」

(c)もったいないばあさんプロジェクト (c)真珠まりこ/講談社