映画「カイジ」ファイナルゲーム公開初日、藤原竜也「カイジは宝物のような役」

「カイジ ファイナルゲーム」初日舞台挨拶の様子。左から新田真剣佑、藤原竜也、福士蒼汰。

福本伸行原作による実写映画「カイジ ファイナルゲーム」の初日舞台挨拶が本日1月10日に東京・TOHOシネマズ 日比谷で行われた。

約9年ぶりの映画3作目となる「カイジ ファイナルゲーム」では、福本によるオリジナルストーリーを展開。原作にはない全く新しい4つのオリジナルゲーム「バベルの塔」「最後の審判」「ドリームジャンプ」「ゴールドジャンケン」が登場する。本日行われた初日舞台挨拶には、カイジ役の藤原竜也、高倉浩介役の福士蒼汰、桐野加奈子役の関水渚、廣瀬湊役の新田真剣佑、黒崎義裕役の吉田鋼太郎、佐藤東弥監督が登壇した。

約9年ぶりにカイジを演じることになった藤原は「非常に手応えのある作品に仕上げていただいて、自分でも満足しております」と自信を覗かせる。また舞台での共演経験はあるものの、映像作品としては藤原と初共演となった吉田は「人気シリーズに錚々たる出演者の方々とご一緒できて光栄です。とても新鮮な現場になりました」を笑顔を浮かべた。

カイジというキャラクターについて、藤原は「カイジを演じたことで多くの芸人さんにネタを提供することができて(笑)。でも僕にとっては非常に楽しく明るいキャラで、みんなに愛される宝物のような役をいただけた。監督に感謝です」と振り返る。また「ファイナルゲーム」と銘打たれたことについては、「皆さんの応援次第で続けさせていただけるんじゃないでしょうか(笑)」と観客を笑わせながらも、「これが最後かという寂しい気持ちもあるけど、(福本は)まだアイデアたくさんありますから。何かの機会に違う形で再会できれば」と語った。

藤原とともに映画を手がけてきた佐藤監督は「今回、トリックやゲームは福本さんに考えていただきましたが、カイジをどう描くかという意味では、今の藤原竜也をどうやったら活かせるかを考えて当て書きで作りました」と述べる。さらにカット数が多く過酷な撮影であったにもかかわらず、藤原が「僕らは同じ芝居を何度もやるのはへっちゃらですから、撮り逃したカットがあると思ったら遠慮なく言ってほしい」と言われたことを明かすと、藤原は「頑なに拒否してたのは鋼太郎さん。舌打ちしてました(笑)」と暴露。吉田は「いや、大変でしたけど……。舌打ちはしたかもしれません(笑)」と苦笑いを浮かべていた。

本作で藤原と初共演となった福士は「藤原さんと共演するのが夢で。何かで共演したいと思っていたので、お話をもらったときはふたつ返事で了承しました」とテンション高めにコメント。また「藤原さんがどうやってカイジを作っていくか、目の前で見れたのは自分の財産になりました」と感慨深げに語る。そして小さい頃から本作を観ており大好きだったと述べる新田は「『どんな役でもいいので参加したいです』って言った覚えがあります。ここに立てていることがとても幸せで、今でもちょっと信じられない」と満ち足りた様子。さらに現場では常にカイジのモノマネをしていたそうで、この日も声色低く「ここが帝愛ランドかあ!」とセリフを披露。藤原は「え、似てました? 僕もやってみましょうか」と身構えるものの「ここが」の時点で吹き出してしまい、観客の笑いを誘った。

イベントでは新年の抱負を発表する場面も。カイジのセリフにちなみ「圧倒的◯◯!!」と書いた掛け軸をそれぞれ披露した。最後、藤原は「鋼太郎さんにすべて受け止めてもらって、新たな才能と対峙して刺激を受けて、監督にすごくいい作品に仕上げてもらえて、とても幸せです。僕の人生の中でも『カイジ』は非常に大きなものになっていると思います。もっともっと多くの皆さんに観ていただけるようこれからもがんばりたい」と締めくくった。

(c)福本伸行 講談社/2020映画「カイジ ファイナルゲーム」製作委員会