童話に取り憑かれた人々の闇を描く、緒崎カホ「5月とメルヒェン」発売

「5月とメルヒェン」

緒崎カホ「5月とメルヒェン」の単行本が、本日12月24日に発売された。

「5月とメルヒェン」は、童話に精神を支配された人間が事件を起こすメンタルミステリー。文学部に通う青年・阿仁屋恋(あにやれん)は、同じ大学の女学生に頼まれ心理学講師の眞山玄(まやましずか)に接触する。7人の男と同時に付き合うほど美人で、その容姿を妬む母親から虐待を受けているという彼女の相談を聞いた眞山は、彼女は「『白雪姫』にとり憑かれている」と語る。そのほか「シンデレラ」「眠れる森の美女」「幸福な王子」といった有名なメルヘン作品を題材に、不思議な事件と人の心の闇を描く。