アニメ映画「ふりふら」に潘めぐみ、鈴木毬花、島崎信長、斉藤壮馬が出演

左上から時計回りに市原由奈役の鈴木毬花、山本朱里役の潘めぐみ、乾和臣役の斉藤壮馬、山本理央役の島崎信長。

咲坂伊緒原作によるアニメ映画「思い、思われ、ふり、ふられ」のメインキャストが発表された。

恋愛に対して現実的で積極的だが、実は自分の本当の気持ちを出すのが苦手なヒロインの山本朱里役を潘めぐみ、夢見がちで恋愛に対して消極的なもう一人のヒロイン・市原由奈役を劇場アニメ初出演の鈴木毬花が務める。朱里の義理の弟で、ある葛藤を抱える山本理央役には島崎信長、由奈の幼なじみで真っ直ぐな好青年だが、どこか周囲を冷静に見てしまう乾和臣役には斉藤壮馬がキャスティングされた。

なお監督は「舟を編む」の黒柳トシマサ、脚本は「ヒロイン失格」「センセイ君主」「花のち晴れ~花男 Next Season~」の吉田恵里香、音楽は「耳をすませば」「猫の恩返し」の野見祐二が担当。制作は既報の通りA-1 Picturesが手がける。

咲坂はキャストについて「決定したキャストの方々の声を聞いた時、『やっと声を聞かせてくれた!みんなこんな声してたんだねー!!』と、自分の作ったキャラクターの新たな一面が見れたような嬉しさでいっぱいになりました」とコメントしており、スタッフについては「監督の黒柳トシマサさん、脚本の吉田恵里香さんには、私が作中で大事にしているちょっとした“生っぽさ”を最大限汲み取ろうと丁寧に根気よく対応していただけたこと、本当に感謝しております!!」とコメントした。このほかアニメのティザービジュアルと特報も公開されている。

アニメ映画「思い、思われ、ふり、ふられ」は2020年5月29日公開。2020年8月には朱里役を浜辺美波、由奈役を福本莉子、理央役を北村匠海、和臣役を赤楚衛二が務める実写映画も公開される。

咲坂伊緒(原作)コメント

決定したキャストの方々の声を聞いた時、「やっと声を聞かせてくれた!みんなこんな声してたんだねー!!」と、自分の作ったキャラクターの新たな一面が見れたような嬉しさでいっぱいになりました。映画の中ではそれをもっと見せてくださるんだろうと思うとワクワクしすぎて口から心臓出そうです。そして監督の黒柳トシマサさん、脚本の吉田恵里香さんには、私が作中で大事にしているちょっとした“生っぽさ”を最大限汲み取ろうと丁寧に根気よく対応していただけたこと、本当に感謝しております!!

潘めぐみ(山本朱里役)コメント

咲坂先生の描く世界観に携われる…心から光栄に思います。特報では、繊細で情感溢れる映像と音楽に乗せて、原作に幾度と登場するあのモノローグが、由奈、朱里、理央、和臣と紡がれていき、とても印象的で。タイトルも、一つの言葉に余韻があって…募っていくものを感じました。朱里の想いを大切に育んでいきますので宜しくお願いします。

鈴木毬花(市原由奈役)コメント

小学生の頃から咲坂先生の作品が大好きで、この作品は親子で読んでいました。由奈役に決まったと聞いたとき、嬉しさと共に不安が湧いてきましたが、私が演じることでより良い作品にしたいと思いました。
由奈は純粋で自分に自信が持てない女の子ですが、しっかりとした芯を持っています。朱里ちゃんと理央くんと出会い、どんどん成長していく由奈の変化を意識して演じたいと思います。

島崎信長(山本理央役)コメント

原作を拝見して、すっごく素敵な人間ドラマだなと感じました。特報の収録の際にも、理央の属性ではなく、人間的な部分を大事にする芝居を求められたので嬉しかったです。本編でみんなと一緒に演じる時間が、本当に楽しみです。

斉藤壮馬(乾和臣役)コメント

オーディションを受けるにあたって原作を拝読しましたが、とにかくストーリーが気になって、一気に読破してしまいました。4人それぞれの思いが交錯し、すれ違いながらも、少しずつ触れ合っていく。本当に素敵な作品ですよね。この原作がアニメ映画でどんなふうに表現されるのか、とても楽しみです。よろしくお願いいたします!

黒柳トシマサ(監督)コメント

青春の素直な出会いへの憧れ。恋をして、自分よりも大切な人ができて、それまで自分一人だった世界が無限に広がっていくようで、背伸びした未来にも手が届きそうな気がして。そういう“現在”を全力で駆け抜けている由奈や朱里たちが、僕には眩しく見えました。その純な輝きを、どうしたらアニメで表現できるだろう。平穏な日々に彩りを添える、そんな作品をお届けしたいと思います。

吉田恵里香(脚本)コメント

咲坂先生の作品はいつも拝読していたので、脚本を担当させて頂けて素直に嬉しかったです。先生が描く人物は、心の動きがリアルで嘘がありません。良い部分も悪い部分も丁寧に紡がれていくからこそ、読む人にそっと寄り添い心に深く沁みるのだと思います。そんな咲坂イズムを忘れず、原作に誠実に、脚本を執筆させていただきました。アニメだからこそ表現できる咲坂作品の繊細な世界観を是非楽しんで頂ければ幸いです。来年春が私も待ち遠しいです!

野見祐二(音楽)コメント

気持ちの動きに音を付ける、ということが出来たのが楽しかったです。由奈と朱里はそれぞれに全く違った心の中のこだわりを持っていて、それが物語に影を落として単なる恋物語ではない深みを出しています。それに触れる時が2人のエモーションが高まる急所になり、音楽の聴かせ所にもなるように作ったつもりです。

アニメーション映画「思い、思われ、ふり、ふられ」

2020年5月29日(金)全国ロードショー

スタッフ

原作:咲坂伊緒「思い、思われ、ふり、ふられ」(集英社マーガレットコミックス刊)
監督:黒柳トシマサ
キャラクターデザイン:山下祐
脚本:吉田恵里香
美術監督:平間由香
色彩設計:安部なぎさ
CGディレクター:野間裕介
撮影監督:岡崎正春
編集:三嶋章紀
音楽:野見祐二
音響監督:長崎行男
アニメーション制作:A-1 Pictures
製作:アニメ映画「思い、思われ、ふり、ふられ」製作委員会

キャスト

山本理央:島崎信長
乾和臣:斉藤壮馬
山本朱里:潘めぐみ
市原由奈:鈴木毬花

※島崎信長、岡崎正春の崎は立つ崎が正式表記。

(c)2020 アニメ映画「思い、思われ、ふり、ふられ」製作委員会 (c)咲坂伊緒/集英社