映画「ONE PIECE」ウルージ好きのユースケ、その海賊船に「お前…これ?」

「ONE PIECE STAMPEDE」公開記念舞台挨拶の様子。前列左から中井和哉、指原莉乃、田中真弓、ユースケ・サンタマリア、岡村明美。後列左からチョー、山口由里子、平田広明、山口勝平、大谷育江、矢尾一樹、大塚隆史。

尾田栄一郎原作・監修による映画「ONE PIECE STAMPEDE」の公開記念舞台挨拶が、本日8月10日に東京・丸の内TOEIにて開催された。

舞台挨拶にはルフィ役の田中真弓、ゾロ役の中井和哉、ナミ役の岡村明美、ウソップ役の山口勝平、サンジ役の平田広明、チョッパー役の大谷育江、ロビン役の山口由里子、フランキー役の矢尾一樹、ブルック役のチョーの麦わらの一味キャスト9人と、本作にゲスト出演しているブエナ・フェスタ役のユースケ・サンタマリア、歌姫アン役の指原莉乃、大塚隆史監督が登壇。「海賊王に、俺はなる!」とルフィの声で宣言した田中をはじめ、麦わらの一味はおなじみのセリフで挨拶していく中、ユースケは「反撃してみよう……因果晒し! ……ウルージ役のあっ、ブエナ・フェスタ役のユースケ・サンタマリアです、ウルージ好きなんです。すいません(笑)」と別キャラクターのセリフを使ってボケてみせた。

昨日8月9日に封切られた本作が、2019年公開映画でナンバーワンの初日動員成績を記録したことが発表されると、田中は「うれしいです! スタンピード!! ……はい!」と客席にマイクを向ける。すると客席からは「スタンピード!!」というレスポンスが。ユースケも「『アベンジャーズ/エンドゲーム』を抜いたってこと!? じゃあ僕もいいですか? アベンジャーズ!」と客席にマイクを向け「アッセンブル!」と、同作の決めセリフを一部の観客とコールアンドレスポンスし満足げな表情を浮かべた。

ファンからの評判についての話題では、エゴサーチなどはしないというユースケに対し、指原は「私はしました。映画に満足しすぎて、こっち(ゲスト声優)のことは気にならないのか、あんまり叩かれてなかったです(笑)」と告白。ゲスト声優の演技について司会者から問われた矢尾は、「ゲストがユースケ、指原、山里(亮太)って聞いて、なんだこれ、幸せな奴ばっかりじゃねえか!と思ったんです。でもぶっちゃけ半端なくよかったです」と称賛するも、離婚していたことを4月に発表したユースケは「僕は幸せなわけでもないんですけどね……バツが1つ付きまして」と自虐気味にこぼした。

さらにユースケは本作のアフレコについて、「監督が(アフレコ前に)『僕はもっと(大きな声を)くださいとしか言わないと思います』って言うから、すげえでけえ声でやっていたら『落ち着いてくれ』って言われて(笑)」と回想し、会場の笑いを誘う。指原は「皆さんの大好きな作品を邪魔しない、壊さないという一心ですごくがんばったつもりです」とアフレコを振り返った。

その後舞台挨拶ではユースケと指原がレギュラーキャストに、「言ってほしいセリフ」を依頼するコーナーを実施。大谷に「さっしー、今度の休み、遊んでやってもいいぞ? 俺、遊びたいな」と言ってもらった指原は、「一個一個の毛穴に声が入り込んできました! アイドルを卒業してデートも解禁されたので、チョッパーとデートしたい」と大喜び。続くユースケは、「1人に絞れなかった」と説明し、山口に「お前みたいな嘘つき、ほかにいねえぞ?」と、岡村に「でもそんなあんたも嫌いじゃないわ。今日の夜、空いてる?」と言ってもらい「最高!」と返す。しかし山口が「これ、言ってもらいたいのナミのほうだけでしょ?」とツッコむと、「どうしてもその前にウソップを噛ませたかった。シンパシー感じるんですよ」と述べた。

その後映画の注目ポイントについて、ユースケは「“最悪の世代”の海賊船が全部出てくるんですよ! この海賊船って今までは出てきていないんですね。だから『“最悪の世代”の海賊船ってこういうのなんだ』っていうのがわかる。特に注目はウルージの海賊船です。『お前……これ?』っていう海賊船に乗っています。とんでもないモチーフを使っているんですよ」とまたもやウルージ愛をアピール。それを聞いた大塚が「尾田さんが全部監修してくださったんですよ」と解説すると、ユースケは「じゃあ原作でも出てくるかもしれないですよね。ウルージの海賊船はあのままでいってほしいです」とリクエストする。

指原は本日の舞台挨拶は映画の上映前に行われていたこともあり、登壇者にも「ネタバレをしないように注意」との説明があったと明かし、「ということは、映画の中に発見や驚きが多いってことじゃないですか。だから皆さん、必ずお手洗いに行ってから映画を観てください。(トイレに)行っている間に、『あれがあって、これがあって』っていうのが出てくると思います」とメッセージを送った。

最後に本作で海賊王が遺したお宝の争奪戦が行われることに絡めて、ユースケと田中が「遺したい宝」を発表することに。ユースケが「僕はやっぱり……6人の子供たちですかね。公表してないんですけど」と発言すると、会場には微妙な空気が流れる。そこでユースケは「嘘です、いません(笑)。この映画でブエナ・フェスタという役をやれたということが宝物になりました! 記事にするならこっちの回答にしてくださいね。『ユースケ、隠し子がいた!』とかやめてください(笑)」と訂正。そして田中は「今この瞬間ですよ、スタンピード!」と観客に向かって叫んだ。

(c)尾田栄一郎 / 2019「ワンピース」製作委員会