庵野秀明×樋口真嗣が再タッグ、映画「シン・ウルトラマン」2021年公開

庵野秀明(左)、樋口真嗣(右)。

庵野秀明が企画・脚本を務める実写映画「シン・ウルトラマン」の制作が発表された。監督は樋口真嗣が務め、2021年の公開が予定されている。

「シン・ウルトラマン」は1966年から67年にかけて放送された特撮作品「ウルトラマン」を新たに映画化するもの。「シン・ゴジラ」以来再び庵野と樋口がタッグを組み、現代社会を舞台にした“未だ誰も見たことのないウルトラマン”が存在する世界の体験と、放送当時に初めて「ウルトラマン」を観た際と同様の衝撃を観客にもたらすことを目指す。樋口監督は「先輩たちが生み出し育ててきた、眩しく重たいそのバトンを次につなぐ責務を粛々と努めて参る所存です」とコメント。なおカラーの発表によると脚本検討稿は2月5日に脱稿しており、庵野は「シン・エヴァンゲリオン劇場版」の完成後、本格的に本作に合流する予定だ。

さらにメインキャストも決定。主人公の“ウルトラマンになる男”に斎藤工、主人公の相棒役に長澤まさみが決定したほか、西島秀俊の出演が明らかにされた。斎藤は「『ウルトラマン』への特別な想いを持たれていらっしゃる庵野さん、樋口監督と共に、若輩者ながら私の37年間を本作に注ぎたいと思います」と意気込みを寄せ、長澤は「誰もが憧れる庵野さんの作品に出演出来る事をとても光栄に思います」とコメント。西島は「脚本を読ませていただきましたが、ファンの方もそうでない方もきっと楽しめる一級のエンターテイメント作品になると確信しています」と太鼓判を押している。

樋口真嗣コメント

あらたな、でもそれは私が物心ついた頃から輝き続けているバトンを託されました。
先輩たちが生み出し育ててきた、眩しく重たいそのバトンを次につなぐ責務を粛々と努めて参る所存です。

斎藤工コメント

「シン・ウルトラマン」に寄せて私に大役の白羽の矢が立った事以上に、この壮大なプロジェクト及び手にした脚本に至極興奮致しました。
かつて、何者でも無かった私は一度だけ、生前の実相寺昭雄監督にお会いする機会があり、前のめりに当時の円谷プロや「ウルトラマン」の様々な話を伺えた事は、全て”ココ”に繋がっていたのではないかと今振り返ると思います。
「ウルトラマン」への特別な想いを持たれていらっしゃる庵野さん、樋口監督と共に、若輩者ながら私の37年間を本作に注ぎたいと思います。
「シン・ウルトラマン」が今の日本に、未来の日本に、必要な作品になるよう、頼もしきスタッフ、共演者の方々と高みを目指します。

長澤まさみコメント

誰もが憧れる庵野さんの作品に出演出来る事をとても光栄に思います。「シン・ゴジラ」も劇場へ観に行ったのですが、お客さんの満足感や充実感をその場で強く感じました。
今回の作品では思いがけない展開もありますが、今を生きぬく事はいつもどんな時も精一杯です。作品を通して少しでも多くの人の心に届くものになればいいなと思います。

西島秀俊コメント

世界的人気で誰もが知る「ウルトラマン」を、あの『シン・ゴジラ』チームが再集結して
映画化するとお話を伺った時の驚きと興奮がいまだに冷めません。
そして、そのチームに参加できることを非常に光栄に感じています。
脚本を読ませていただきましたが、ファンの方もそうでない方もきっと楽しめる一級のエンターテイメント作品になると確信しています。初めてご一緒する樋口監督のもと、“誰も見たことのないウルトラマン”の世界に命を吹き込む一員として、精一杯演じさせていただきます。

塚越隆行氏(円谷プロダクション代表取締役会長兼CEO)コメント

円谷プロダクションの礎となった初期作品群のひとつ「ウルトラマン」が現代社会を舞台に蘇ります。長きにわたり愛され続けてきたこの作品が、その原点の魅力に立ち返ります。この企画が老若男女すべての人の心に残る最高のエンターテイメント作品として楽しんでいただけるものになるよう、企画・脚本 庵野秀明氏、監督 樋口真嗣氏、他制作スタッフ、キャストのみなさん、そしてすべての関係者と共に目指したいと思います。

市川南氏(東宝常務取締役)

2016年に東宝を代表するキャラクター「ゴジラ」を『シン・ゴジラ』として手掛けたコンビが再び結集し、企画・脚本庵野さん、監督・樋口さんという形で、今度は同じく日本を代表するキャラクター「ウルトラマン」を共に世に送り出せることは、非常に光栄です。日本が誇る偉大な文化を、新しい時代に継承していきたいと思います。どうぞご期待ください。

(c)2021「シン・ウルトラマン」製作委員会 (c)円谷プロ