横山光輝「三国志」や「真・三國無双」も登場、東京国立博物館で三国志の本格展示

「 特別展『三国志』」より、横山光輝「三国志」の原画。

横山光輝「三国志」の原画も展示される「日中文化交流協定締結40周年記念 特別展『三国志』」が、明日7月9日から9月16日まで東京・東京国立博物館の平成館にて開催される。その内覧会が本日7月8日に行われた。

「リアル三国志」を合言葉に、漢から三国の時代の文物を最新の成果によって読み解く本展。三国志研究史上最大の発見で、海外初出品となる河南省の曹操高陵出土品といった中国から来日する最新の考古発掘成果をはじめ、横山によるマンガ「三国志」の原画や、1982年からNHKで放送された「人形劇 三国志」で実際に使用された人形などが展示される。

さらに、コーエーテクモゲームスの「三國志」「真・三國無双」シリーズといったゲームともコラボレート。ゲームに登場する武将のシルエットのパネルが会場に展示されるほか、撮影された顔写真がゲームシリーズの武将ビジュアルと合成され、新たな名前やエピソードを持った架空の武将が誕生する「武将メーカー」のコーナーも用意された。また会場の音声ガイドには「真・三國無双」シリーズから、岸野幸正演じる曹操、神奈延年演じる曹丕、中井和哉演じる夏侯惇、増谷康紀演じる関羽ら4人の武将が登場。中国史に精通する歌手の吉川晃司による音声ガイドと合わせ2種類から選ぶことができる。

会場内は三国志文化の始まりを紐解く「プロローグ」から始まり、7つのパートに分かれた多彩な展示が並ぶ。「三国志」の原画は新書判第1巻「桃園の誓い」から劉備・関羽・張飛の3人が、盃を手に義兄弟の契りを交わす有名なシーンをはじめ、新書判第25巻「赤壁の前哨戦」、新書判第42巻「曹操の死」などの一部を各パートに配置。三国時代の終焉を展示で振り返る「エピローグ」のパートでは、新書判第59巻「秋風五丈原」から遺書をしたためる諸葛孔明の場面が選ばれた。

また物販コーナーには、横山の「三国志」のイラストを使用したグッズが登場。原画の展示もされている「桃園の誓い」のシーンがプリントされたTシャツや、「黙らっしゃい」「むむむ」「待てあわてるなこれは孔明の罠だ」など印象的なセリフを集めた缶バッジ、クリアファイルに加え烏龍茶、プリントクッキーなどが多数販売されている。気になる人は展示を堪能した後に足を運んでみては。なお本展は10月1日から2020年1月5日までの期間で福岡・九州国立博物館でも開催が予定されている。

「日中文化交流協定締結40周年記念 特別展『三国志』」

期間:2019年7月9日(火)~9月16日(月・祝)
時間:9:30~17:00
※金曜・土曜は21:00まで開館