劇場版「青ブタ」完成披露、水瀬いのりがファンの反応に「今はそわそわ」

劇場アニメ「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」完成披露上映会の様子。左から石川界人、瀬戸麻沙美、水瀬いのり、増井壮一監督。

劇場アニメ「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」の完成披露上映会が、本日5月25日に東京・新宿バルト9にて開催され、梓川咲太役の石川界人、桜島麻衣役の瀬戸麻沙美、監督の増井壮一が登壇した。

2018年に放送されたTVアニメの続きを描く本作では、水瀬いのり演じる牧之原翔子にスポットのあたる、原作小説の第6弾「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」と、第7弾「青春ブタ野郎はハツコイ少女の夢を見ない」のエピソードが展開される。石川が登場するなり本作を観終えたばかりの観客へ「どうでしたか?」と問いかけると、観客は大きな拍手で満足感を伝える。続く瀬戸も「私たちの話よりも皆さんの感想が聞きたいぐらい」だと観客の反応を気にし、「これだけたくさんの方に観ていただけたことがうれしいです」と笑顔を見せた。

そして最初の挨拶を終えると、進行を務めていた天津・向清太朗が「本作には欠かせないあの方にもお越しいただいています!」とサプライズゲストを呼び込む。会場がざわつく中、水瀬が舞台袖から登場すると万雷の拍手に迎えられた。

作品が完成しての感想を求められた石川は「終わりの始まりという感覚がすごくて。本当に『青ブタ』が終わっちゃうんだって、すごく寂しいんですよね。うれしいけど寂しいという複雑な気持ちです」と語る。向からも「『青ブタ』を愛しているのがすごく伝わってくる」と言われた石川は「超好き」とその愛のあまり語彙力低く答え会場の笑いを誘った。

瀬戸は自身のブログにこのイベントの落選の報告があったことを話し「今日は選ばれし皆さんが来ている。ここにいる皆さんの目に(作品が)焼きついたということがうれしいです」と集まったファンへ感動を伝える。本作でスポットのあたる翔子を演じる水瀬は「劇場版でTVアニメとして築かれてきたものを背負って、すごくプレッシャーがあった」と告白。続けて、瀬戸と同じく観客の感想を聞きたいという気持ちでいっぱいだと話し、観客のリアクションを伺っていた。

増井監督は「『青ブタ』という作品はキャスト、スタッフ、制作の皆さんがすごく大切に思いを込めて作ってくれていました」とまず感謝を口にする。また劇場版の作業では「最後の最後まで粘ってもっとよくしたいと手間をかけました」とこの日の上映に間に合うギリギリまで作業が続けられていたことを話し、「もっとよくしたいところがたくさんありすぎて、それをやったら来年くらいの公開に……(笑)」と本作への思いの強さを冗談めかしながら語った。

また上映後のイベントとあって登壇者がそれぞれの好きなシーンについて語る場面も。水瀬は“スペシャルビジュアル”としても公開されている翔子のウエディングドレス姿を「ぜひ劇場の大きなスクリーンで何度でも観ていただきたい」とアピール。増井監督は双葉理央の名前を出し「理央はこんなにいっぺんに何を話しているんだろうと思うところもありますけど、何度か観て理解していただけるとこの作品がもっと膨らんで観られると思います」と注目ポイントを伝えた。

最後の挨拶では水瀬がボイスドラマ、TVシリーズと「青ブタ」を追いかけ、この会場に足を運んでくれたファンに向け「この劇場版がどのように映って、どういう風に届いたのかなと、今はそわそわしています」と心境を語る。また公開初日である6月15日に舞台挨拶を行うことが決定したことを受け、「ぜひまた皆さんにお会いできればなと思っています」とイベントを締めくくった。

劇場アニメ「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」

2019年6月15日(土)全国公開

スタッフ

原作:鴨志田一(電撃文庫刊 「『青春ブタ野郎』シリーズ」)
原作イラスト:溝口ケージ
監督:増井壮一
脚本:横谷昌宏
キャラクターデザイン:田村里美
音楽:fox capture plan
制作:CloverWorks
製作:青ブタ Project

キャスト

梓川咲太:石川界人
桜島麻衣:瀬戸麻沙美
牧之原翔子:水瀬いのり
古賀朋絵:東山奈央
双葉理央:種崎敦美
豊浜のどか:内田真礼
梓川花楓:久保ユリカ

※種崎敦美の崎は立つ崎が正式表記。

(c)2018 鴨志田 一/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/青ブタ Project