「クレしん」映画に初参加の小林由美子、「“いつものしんちゃん”を表現できたら」

「映画クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン ~失われたひろし~」の公開記念舞台挨拶にて、前列左から野原ひろし、みさえ、ひまわり、しんのすけ、木南晴夏、小島よしお、りゅうちぇる。後列左から橋本昌和監督、こおろぎさとみ、小林由美子、ならはしみき、森川智之。

「映画クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン ~失われたひろし~」の公開記念舞台挨拶が、本日4月20日に東京・TOHOシネマズ日比谷で行われ、野原しんのすけ役の小林由美子、みさえ役のならはしみき、ひろし役の森川智之、ひまわり役のこおろぎさとみ、ゲスト声優の木南晴夏、小島よしお、りゅうちぇる、監督の橋本昌和が出席した。

昨年6月、放送開始から約26年もの間しんのすけ役を務めてきた矢島晶子が降板し、その役を受け継ぐこととなった小林。劇場版は今作が初参加となり、「初日を迎えるまでお尻がムズムズするというか(笑)、ずっと緊張している日々だった」と明かしながら、「今日皆さんの顔を見ることができてとてもホッとしました」と安堵の表情を浮かべた。また「“映画のファン”も別にいらっしゃるくらいの作品なので、緊張して眠れない日々ではあったんですが、台本を読んで『早く皆さんとお芝居したい!』と思うようになりました」と述懐。橋本監督から「いつものしんちゃんでいいよ」と声をかけてもらったことを振り返り、「10カ月ながらも作ってきた“いつものしんちゃん”を表現できたらと、その一言で肩の荷が下りた気がしました」と語った。「それに共演者の皆さんが本当に温かい現場を作ってくださって。心強かったです」と野原一家のキャスト陣にも感謝を表した。

橋本監督は「野原一家と言えば“家族愛”とよく言われるのですが、その“家族愛”ってなんだろう?と思った」とコメント。「それぞれお互いに信頼してつながり合っているという、夫婦愛や親子愛、兄妹愛を1つずつていねいに描けば、できあがったものが家族愛になるんじゃないかと思い、この映画を作りました」と作品に込めた思いを語った。

そのほかイベントでは、ゲスト声優陣が「大切な家族に改めて伝えたいこと」をフリップに書いて発表するコーナーも展開。木南は「お父さんお母さんへ 『クレヨンしんちゃん』第1巻を買ってくれてありがとう」と幼少期の思い出を語り、「その日からこの場につながってるなと思って、改めて感謝を伝えたいです」と作品への出演を喜んだ。さらに小島はステージ上でタキシードを脱ぎ捨て、「そんなの関係ねえ!」の持ちネタを野原一家とともに披露。本日育児のため欠席となったぺこからはりゅうちぇるへのサプライズメッセージが寄せられ、みさえが代読すると、その愛情あふれる内容にりゅうちぇるは「ちょっとびっくり! かっこいい、かわいい反応ができなくてすみません!」と落涙寸前の表情を浮かべた。

「映画クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン ~失われたひろし~」は、新婚旅行をしていなかったひろしとみさえがしんのすけとひまわりを連れ、オーストラリア旅行に出かけたことから展開される物語。全国の劇場で公開されている。

(c)臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2019