「復活のルルーシュ」C.C.にピザを食べさせなかった理由を谷口監督が明かす

「コードギアス 復活のルルーシュ」舞台挨拶の様子。

完全新作となる映画「コードギアス 復活のルルーシュ」の舞台挨拶が、本日4月13日に東京・新宿バルト9で開催された。

「コードギアス 復活のルルーシュ」は、2017年10月から2018年5月にかけて上映された「コードギアス 反逆のルルーシュ」劇場総集編3部作のその後を描いた物語。2019年2月9日に公開された本作の興行収入が10億円を突破したことを記念して行われた今回の舞台挨拶にはルルーシュ役の福山潤、C.C.役のゆかな、カレン役の小清水亜美、監督の谷口悟朗が登壇した。

最初の挨拶で、司会を務めるサンライズの谷口廣次朗と谷口監督に左右両端を挟まれていることに福山が触れると、すかさずゆかなが「オセロだったら、私たち谷口になっちゃう」とコメント。さらに福山、ゆかな、小清水は「谷口です」と自己紹介し続けていく。そんな軽口の応酬から、福山が「『コードギアス』の舞台挨拶でこんな雰囲気で話すの初めてかも」と語るほど和やかな舞台挨拶は始まった。

舞台上では興行収入が10億円を突破したことへの感謝の言葉に続き、「復活のルルーシュ」におけるキャラクターの変化について語られる。福山は新作におけるルルーシュについて「プレーンな、何も背負っていない状態」「激動(TVシリーズの物語)が過ぎ去ったあとに、彼も意外と素直な人間だというのを見せたかな」と回顧。その言葉を受け、谷口監督は劇中で再会したカレンに抱きつかれて困惑するルルーシュを例に挙げながら、「TVシリーズだとそういったカットすら作らなかった。『復活のルルーシュ』では彼の隠れていた側面をちりばめられて楽しかった」と振り返る。

続いて「復活のルルーシュ」で一番キャラクター性が変わったC.C.の話題に。ゆかなは「C.C.は素(の状態)で当たれば素で返す」「今回はあまりにルルーシュが素だった」と変化の理由に思いを馳せた。また谷口監督は、劇中でC.C.にピザを食べさせるか迷ったことを明かす。C.C.にとってピザは自由奔放な振る舞いやわがままを表現するものであるとし、「『復活のルルーシュ』ではピザを食べさせられなかった。入れるとしたら、エンドロールが明けたところでルルーシュとずっと食べているとか」とコメント。小清水も「C.C.との別れのシーンで、カレンがピザを手渡すのもワンチャンあったかも」と切り出してファンを笑わせた。

フォトセッション後には、枢木スザク役の櫻井孝宏から届いたメッセージが代読される。「これだけのヒットとなれば次の展開を目論んでいるんでしょう、谷口さん?」と監督に問いかけ、「いつか飲みながらしゃべるみたいな、ユルめのイベントができたらいいですね。以上、感謝のギアスでした」と締めくくるメッセージに、福山には「草葉の陰からありがとうございます」と冗談めいたコメントを放つ。その福山による「ルルーシュが求めていた明日が、我々も『復活のルルーシュ』によっていただけたと思う」「新たな明日も求めて、これからも『コードギアス』とともに歩んでいきたい」という言葉で、舞台挨拶は幕を下ろした。

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