「劇場版 のんのんびより」舞台挨拶、キャストが口を揃える“変わらない安心感”

「劇場版 のんのんびより ばけーしょん」舞台挨拶の様子。左から小岩井ことり、村川梨衣、佐倉綾音、阿澄佳奈。

あっと原作によるアニメ映画「劇場版 のんのんびより ばけーしょん」の初日舞台挨拶が、去る8月25日に東京・角川シネマ新宿にて行われた。

「劇場版 のんのんびより ばけーしょん」では、デパートの福引で当てた沖縄旅行に向かった旭丘分校の面々の様子が描かれる。公開初日の初回の上映後に行われた舞台挨拶には、宮内れんげ役の小岩井ことり、一条蛍役の村川梨衣、越谷夏海役の佐倉綾音、越谷小鞠役の阿澄佳奈が登壇。キャスト4人が「にゃんぱすー!」とおなじみの挨拶を次々に披露すると、この日朝早くから駆けつけた観客たちも右手をピンと挙げ元気よく「にゃんぱすー!」と挨拶を返す。

上映後のトークということもあり、キャストたちは具体的なシーンも挙げながら、本作への感想を思い思いに語っていく。小岩井は本作を観終わったときに「謎の涙が出ました」と告白し、「テレビアニメなら3ヶ月で描かれるアニメのよさが、70分に全部詰まっているように感じました」としみじみコメント。村川は「変わらない安心感。いつもの『のんのん』がそこにあった」と作品を振り返り、最後には「最高の“にゃんぱす”だった」と独特の表現で賞賛を送っていた。

「贅沢だなという印象が強かった」と語る阿澄は、劇場版で新作をやると聞いた際に、「どうなるんだろう?」と思っていたそう。続けて「絵も綺麗だし、音も素敵だし、一番いい形で新作アニメを観られた」とその出来に大満足の様子。

佐倉は長期シリーズに新キャラクターが出ることの難しさを話しながら、本作で初めて登場する、れんげたちが宿泊する民宿の娘・新里あおいについて「違和感ゼロ」とその馴染み具合を力説。あおい役を演じた下地紫野から、試写会後に「最初は不安もあったけど出演できてよかった」と連絡があった、というエピソードを披露し「とっても素敵なキャスティングだと思った。きっとファンにも受け入れてもらえるはず」と太鼓判を押した。

最後の挨拶では、阿澄が「1回(観ただけ)じゃ満足しないよね?」と観客に呼びかけると、笑い声とともに大きな拍手が起こる。佐倉は「どこに出しても恥ずかしくない作品って、こういうことなんだろうなって出来になっている」と作品を評し、「男性も女性も楽しめると思う。また『のんのんびより』の世界に会いに来てください」とアピールした。

初回の上映に訪れたファンに村川は「情熱がすごい」と賛辞を送り、「ファンの皆さんが、支えてくれていたからこその劇場版。作品を観てもらって素敵な夏の思い出ができたんじゃないかなと思います」と感謝を述べる。小岩井は「お仕事とかで疲れたときに、観た人が癒されて、またがんばれるようになる作品。つらいことがあったらまた映画館に足を運んでいただいて、素敵な夏を過ごしてくれることを期待しております」と観客にメッセージを送り、会場の全員で「にゃんぱすー!」を唱和して、イベントは幕を閉じた。

(c)2018 あっと・KADOKAWA刊/旭丘分校管理組合劇場