「甘い懲罰」上映イベント、過酷で甘美な刑務所生活に声援や木魚、ベルの音が飛ぶ

左から比嘉大和役の中島ヨシキ、明神亜貴役の山谷祥生、五十嵐健役の前内孝文。

アニメ「甘い懲罰~私は看守専用ペット」のイベントが、6月30日に東京・スペースYホールで開催された。

「甘い懲罰~私は看守専用ペット」は近未来の刑務所を舞台に、無実の罪で収監されてしまった早乙女陽菜と、麗しいドS看守・明神亜貴を軸に展開される物語。身体検査や牢獄、恋人との面会中にまでおよぶ明神の冷酷で甘美な支配に、陽菜が心も身体も翻弄されていくさまが描かれる。アニメは6月末まで展開され、テレビ放送された通常版に加え、過激なシーンを盛り込んだ完全版がComicFestaのアニメZoneで配信された。

イベントは応援グッズのお渡し会、通常版の上映、トークショーという3部構成。上映は声出しやコスプレが許可され、サイリウムやうちわ、ムチといった応援グッズの持ち込みも可能というスタイルで行われた。そのため陽菜が逮捕されるシーンでは彼女を心配する声が客席から上がり、明神たち男性陣が登場すると黄色い声が飛ぶ。時おり挟まれるシュールな描写には容赦のないツッコミも。さらに同じ放送枠であったアニメ「僧侶と交わる色欲の夜に…」の名残りと思われる木魚を叩く音や、なぜかベルの音まで飛び交い、上映はカオティックな雰囲気の中進行していった。

トークショーでは明神役の山谷祥生、比嘉大和役の中島ヨシキ、五十嵐健役の前内孝文がステージに登場し、まずはファンから募った質問に答えていった。「自分が演じるキャラクター以外で印象が強いセリフは?」という質問では、陽菜の帰りを待つ恋人の八雲聖徳に人気が集まる。中島は、1話で有罪判決された陽菜にかける八雲の「陽菜ー!」という甲高い叫びを挙げ、彼を演じた酒井広大の演技を労った。山谷が言及したのは、八雲が3話で「脱獄するんだ」と面会中の陽菜に提案するシーン。看守が間近にいるにも関わらず脱獄を持ちかけるというツッコミどころのある描写だが、実は「看守は買収済みのため、普通の声量で会話していい」という監督からのディレクションがあったことが明かされた。

ラストに行われたクイズコーナーでは、明神の肩書き、明神が不在になる頻度、比嘉の入れ墨の柄、陽菜がよそったご飯を食べた際の比嘉のリアクション、五十嵐初登場時のセリフ、五十嵐の血液型といったキャラクターに沿った問いに3人が答えていく。しかし最後の問いは「最終話で明神が命じた『縄を解け』という命令のあと、陽菜がとった行動は?」という大喜利。山谷がイラストによる回答を連発し、前内も「車で突っ込む」という五十嵐の本編内のセリフを引用して会場の笑いとポイントを稼ぐ中、大喜利は苦手だという中島だけはうまく回答できず、最下位が決定。自身のTwitterアカウントの画像を、山谷が描いたイラストに変更するという“懲罰”が実行され、イベントは幕を下ろした。